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9月11日 世界で活躍する日本人コーチ 中国とスペインが嵐を呼ぶ!
いつもは夏に行われる世界水泳ですが、今年は南半球のメルボルンで3月18日から行われました。驚くべきはシンクロナイズドスイミングにおける順位変動でした。北京オリンピックを前に大きく力関係が変わってきたのです。そう、井村コーチが教え始めた中国が4位に急浮上し、藤木コーチが教えるスペインが日本を抜いて2位に入ったのです。
益々北京が面白くなりそうな予感。シンクロナイズドスイミングといえば、おおよその順位の見当がつく競技と言われてきましたが、それが変わり始めているのです。
今回は3月16日に放送した報道ステーションの特集の概要をお伝えしましょう。
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〜世界で活躍する日本コーチ
中国とスペインが嵐を呼ぶ
〜
これまで6度のオリンピックでメダルを取り続けてきた日本を代表するシンクロナイズドスイミングの井村雅代コーチが突然の記者会見を開いたのは、昨年12月のことでした。
井村雅代:
「中国のナショナルチームのヘッド・コーチに就任することが決まりました。」
07年3月、
今回世界水泳が行われるメルボルンの空港に着いた井村コーチ。
中国ナショナルコーチとして初めて国際大会に参加します。
「こんにちは」(井村笑顔でメルボルン入り)
宮嶋:
「初めての中国ウェアですね。」
井村:
「なんだか、ちょっと落ち着かないね。妙な気分・・・」
今年一月、中国ヘッドコーチに就任した井村雅代さんは、実質的に約2ヶ月間、選手たちを指導してきました。
昨年のアジア大会で日本を破ったデュエットの双子姉妹に聞いてみました。
宮嶋:
「井村さんの教え方はどうですか?」
姉:
「すばらしいコーチです?」
宮嶋:
「一番勉強になったのは?」
妹:
「基本技術です。」
井村:
「みんないい。脚が良いね。のみ込みが早い。選考の段階で頭がいい子を選んでいるそうですよ。私が日本語で話しても大体を理解するね。」
移動する中国チームと一緒にシャトルバスに乗ってみると、まあにぎやかなこと!
中国選手「コンニチハ!」
中国選手「ダメ!」
井村:
「初めて覚えた日本語は『だめ』『中国語でプション!』ですよ」
日本でも中国でも井村さんのスタンスは変わらないようですね。
中国選手:
「シメテ!」笑い
笑いの絶えないなごやかな雰囲気で会場に向かいます。
中国のユニフォームに身を包んだ井村さんに、各国のコーチが声をかけます。
「ああ、マサヨ!ニンハオ!」カナダ人コーチのエリザベスが井村さんに抱きついてきました。
「ボンジュール」フランス人コーチもご挨拶。世界中のコーチが井村さんが中国コーチに就任したことを知っているようです。
井村チャイナは注目の的。どこで練習していても、じっと見つめる目があります。
井村コーチはこの2ヶ月間、基本を教えてきました。
この大会のためには、パワーを感じさせる泳ぎにするために、動きに緩急をつけ、一人ひとり体の締め方や、泳ぐスピードも変えてきました。日本にいるときと同じように、日本語で指示を出し、通訳の白さんが訳します。
井村さんが、中国で特に力を入れて指導しているのが、双子のデュエット 蒋文文と蒋テイテイです。
井村:
「彼女たちはね、シンクロのデュエットのために生まれてきた。脚もきれい、背も高い。かわいい。いいところは・・・筋肉の質が違うよ。久しぶりにおいしいかもしれないな・・・」
中国選手たちは井村コーチのもと着実に力を付け始めています。
さて、今回このメルボルンにやってきた各国の中に日本人のコーチが教えているのは4カ国。
ドイツでは仲濱陽子さん、スイスでは鵜飼サヤコさんが教えています。
仲濱:
「今ほとんどの国はロシア語なんですね。今はロシアがシンクロのスタンダードになっているのが現状です。こうやって日本のコーチが世界に出て行くことで、日本のシンクロもスタンダードになるんじゃないかなと思っているんです。」
鵜飼:
「井村先生が中国に行かれたことで、シンクロって小さなところでやっていたのが、よりプロスポーツ的になると思う。とても面白い競技になっていくんじゃないかなと思います。」
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