- 154cm
- 宮崎県
- 宮崎西高校→
慶応義塾大学総合政策学部 - 2002年4月1日
- 獅子座
冬休み、小田原の「株式会社 ういろう」に寄りました。
ご存じない方にはちょっとマニアックに感じるかもしれません。
アナウンサーや舞台役者が
滑舌練習のために暗記している『外郎売り(ういろううり)』という歌舞伎の台詞があるのですが、その由来となったお店です。
「八方が八つ棟 面が三つ棟…」この建物の造りも台詞にも出てきます。
『外郎売り』の中で、
主人公は「ういろう」という薬を飲み、舌が回るようになったと言って早口言葉を披露します。
実はこの「ういろう」、お薬として実在していて、
600年も前から今に至るまで、小田原で販売が続いているんです!
江戸時代、2代目市川團十郎さんが喉を痛めて声が出なくなった時、
このお薬の「ういろう」を飲んで舞台に立てるようになったお礼に作った演目が『外郎売り』なのだとか。
お店の奥には、博物館として様々なものを展示している蔵があり、無料で見学できます。
訪れた翌日が12代目市川團十郎さんの3回忌ということもあって、
実際に團十郎さんが外郎売りの舞台で着たお着物が飾ってありました。
お店が600年も続いているのもすごいですが、
社長の名字が「外郎さん」とおっしゃるのも歴史を感じます…。25代目でいらっしゃるそうです。
せっかくなので、対面販売でしか買えない薬の「ういろう」、購入いたしました。
舌が回るようになるかな。
次に歌舞伎の『外郎売』が上演されるのはいつでしょう?!
観たいなぁ。
併設されたお店で休憩。