前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー
 
 

3月10日 心も体も弾む『ステップ ステップ ステップ』!!!

 


とってもチャーミングで熱い11歳のステップを見よ!!!
彼らのダンスには未来がある!!!

ニューヨークの公立小学校に、情操教育の一環として
社交ダンスのプログラムが導入されたのが1994年。
それから10年。
今では60校以上の学校が参加し、
6000人の生徒がコンテストの優勝を目指している。
生徒は5年生。
思春期真っ只中の子供たち。

10週間のプログラムで、
最初はパートナーと手をつなぐことにも照れてしまう。
「確かに、運動会でフォークダンスを踊るとき男の子と手を握ってドキドキしたなぁ」
と昔を思い出す。
さらに紳士・淑女のたしなみ・社交ダンスは、
相手を思いやりきちんと相手の目を見て踊らなければならない。
これもまたドキドキ。
どぎまぎしたり、困ったり、笑いあい、意見を出しあい、
子供たちは少しずつ成長していく。

言ってみれば、NYの子供たちはみ〜んな都会っ子。
ちょっとおマセでやんちゃである。
サッカーゲームに興じて子供らしい表情を見せたかと思うと、
異性のこと、NYに潜む犯罪のことを冷静に見つめ分析する洞察力を見せる。
次々に飛び出すユーモラスで大人びた発言に驚かされ、
時には噴き出して笑ってしまう。
ゲラゲラ笑うおかしさではないけれども、
台詞でもなく、誰かに言わされているのでもなく、本音だから面白い。

地域によっては、97%が貧困層の公立小学校もある。
民族も違えば、置かれている家庭環境も違う。
子供たちの複雑で困難な背景も見え隠れする。
数年経てば、誘惑に負けて悪の道に進んでしまう子もいるのだろう。

先生の一人はこう言った。
「子供たちの可能性は“扉”を開くまでわからないわ」
未来ある子供たちに社交ダンスを通じて、その扉を開いてほしい。
人生の楽しさ、自分たちの文化に対する愛情、
一緒に踊る仲間たちの大切さ、自分の好きなこと等なんでもいい…
子供たち一人ひとりが何かを掴んでほしい。
子供と向き合う先生たちの想いである。

社交ダンス。
中世から続く伝統ある舞踊は、
テレビやゲームに囲まれて生活している子供からしたらレトロなものだろう。
その社交ダンスの世界に足を踏み入れる。
自然と身についていく礼儀、作法、マナーが今の子供たちにとって特に必要なのだと思う。

先日、来日した生徒と先生(優勝チームの!だから名前は内緒)と会う機会があった。
5年生だった彼らももう中学生。
さらに大人っぽくおマセに磨きがかかったように感じた。
でも変わらないものもあった!
目と目を合わせ、リズムにのって踏むステップ!
彼らは、れっきとした紳士・淑女として私たちの前で踊ってくれた。
踊り終わった後にみせてくれたキラキラした笑顔。
彼らが掴んだものが、大きく輝いているのを感じた瞬間だった。


作品データ

『ステップ ステップ ステップ』
監督/製作:マリリン・アグレロ
製作/脚本:エイミー・スウェル
撮影:クラウディア・ラシュケ=ロビンソン
教師:ヨマイラ・レイノソ
指導員:ロドニー・ロペス
ウィルソン、ジャトナ、エルサメリー、ケルビン、ジョシュア、ケヴィン、カリーナ、アンジー、ジョナサン、ミシェル

配給:コムストック/2005年/アメリカ
3月11日、VIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズほか全国ロードショー
『 ステップ ステップ ステップ』
 http://www.step3.jp/
   
 
    
前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー