「題名のない音楽会」は、4月24日（日）、5月1日（日）の2週にわたって、
「東日本大震災　復興応援　〜今、音楽にできること」をお送りします。
実は当初、この日の収録は、黒柳徹子さんを特別ゲストに、出光興産創業100周年を記念する華やかなガラコンサートを予定していました。しかし3月11日の東日本大震災を受けて、企画を急遽変更したのです。
出光興産の素早い英断、そして豪華ゲストの皆さんの賛同も得られ、今回の企画が実現しました。
被災地へ向け、1週目は「祈り」の音楽を、そして2週目は「勇気」と「チカラ」の音楽をお届けします。

“日本の”新しいページを…「めくりましょう」！

『祈り』をテーマに送る第1週は、最初にブリテン作曲『戦争レクイエム』から「さあ眠ろう…楽園へ天使は汝を導かん」を演奏。
オーケストラと3人のソロヴォーカル、混声合唱に子どもの合唱も加わる壮大な一曲は、戦争という苦境で亡くなった人を鎮魂し、平和を祈るために作られました。
今回の大震災という大きな苦境を乗り越え、再び平和が訪れることを信じてお送りします。

そのほか、平原綾香さんは「ジュピター」、村治佳織さんはビートルズの｢ヒア・カムズ・ザ・サン｣、そしてフィンランドの第二の国歌とも言われる“国民の心をひとつにする曲”、シベリウス作曲「フィンランディア」をお送りします。

　コンサート終了後には、会場出口で出演者の皆さんが募金箱を持ち、「ドラえもん募金」への協力を呼びかけました。
コンサートの開始前や休憩中と合わせて、多くのお客様が改めて快く募金に協力してくださいました。

佐渡さんを始め、ゲストの皆さんは一人ひとりに「ありがとう」と握手で感謝の気持ちを伝えていました。

佐渡さんは今回こんなコメントを寄せています。
音楽家はお腹に入るものを届けられるわけでも、暖が取れるものを贈れるわけでもないけれど、今日は音を鳴らしてみなさんと祈りを共にしたい。
被災地にいて美しいものに触れたいと思っている方に届くものが、僕たちの音楽だったらこんなにうれしいことはない。
この番組を、これから長く皆さんを応援していくことの誓いの場にしたいと思います。

ステージも客席も、そして今回の収録に臨んだすべての人の心がひとつになって震災の復興を願う、そんな空気がサントリーホールに満ちていました。

「題名のない音楽会」
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/
毎週（日）午前9:00〜9:30
★BS朝日
毎週（土）午後6:30〜7：00
毎週（日）午後11:00〜11:30　※再放送

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