今年は日本で「キャンディード」のミュージカル版とオペラ版が立て続けに上演され、“キャンディード・イヤー”とも呼べる盛り上がりを見せています。
佐渡さんプロデュースのオペラ版は、兵庫と東京で上演され、私も観にいきました!
「キャンディード」は、18世紀の哲学者ヴォルテールの同名小説が原作。
素直で純粋な主人公キャンディードが、楽天主義を信じながら、これでもかというほどつらい出来事を幾度となく経験し、世界を旅していくストーリー。
明るくてハッピー!なミュージカルとはだいぶ違います。
しかし、つらく悲惨な出来事が次々起こっても決して暗くなりすぎず、それを笑い飛ばしてしまうようなシュールな笑いもたくさんある“オトナの作品”なんです。
バーンスタインが生涯にわたってこだわり続け、自身で「靴の中の石ころ」と形容するほどの“執念の作品”。
今回はこの作品の魅力を、実際に舞台を観たというゲストのおすぎさんとピーコさんとともに探っていきます。 |