タイトルから、明るいロック・ミュージカル?と思いきや、実際は、重厚な社会派演劇。
チェコスロバキア激動の時代を生き抜いた、ケンブリッジ大学でマルクス主義を教えるイギリス人教授マックスと、ロックを愛するプラハ出身の留学生ヤンとの、20年を超える、奇妙な友情と愛情をめぐる物語です。
舞台は、チェコ・プラハとイギリス・ケンブリッジを行き来します。
正直、世界史の知識のない自分が悔しかった。
市村正親さん、秋山菜津子さん、西川浩幸さん、山内圭哉さんと、好きな役者さんがたくさん出演されてる!と軽い気持ちで観にいった私…。付け焼刃でも、事前に知識を補っておけばよかったと後悔しました。
せめて、「チェコ事件」とその時代背景、東西冷戦について勉強していった方がより楽しめると思います。
ただ、配られたチラシの中に入っている年表を読めば基本的なことはわかるようになっています。
共産主義国チェコスロバキアの圧政。理想と現実がぶつかり合う狭間で生まれた、ロックへの強い憧れ。プラハでローリングストーンズが公演したことは、時代が変わった象徴だったんですね。
60年代のロック―ディラン、ストーンズ、ヴェルベットアンダーグラウンド、ビーチボーイズなどが次々と登場し、舞台転換でレコードジャケットが映し出される演出には、当時をリアルタイムで知らなくてもロック好きの私は、嬉しくなりました。 |