1. トップtop
  2. アナウンサー一覧
  3. パーソナルコラム
  4. バックナンバー
身長
163センチ(ここ1,2年で伸びました!)
出身地
高知県生まれの、基本東京育ち(転校生)
出身校
慶応義塾女子高等学校→
慶応義塾大学文学部文学科国文学専攻
入社年月日
1996年4月1日
星座
乙女座

4/26    [おはぎ帖]第1回 (【auニュースEX】にて連載中)

こんにちは♪「はぎノート」にようこそ。


新じゃがちゃんたちを…



ポテトチップスに^^ オリーヴオイル100パーセント。


前回の「はぎノート」でお伝えさせていただいた通り、
4月から、【auニュースEX】 にて「おはぎ帖」の連載がスタートしました。


「おはぎ帖」は、
【auニュースEX】もしくは【auヘッドライン】→エンタメ→テレ朝Plus
の中で連載させていただいております。
村上祐子アナの「祐子抄」
加藤真輝子アナの「かとまき流」と、一週ずつ交代で連載しています。
ぜひご覧いただけたらうれしいです。

 

さて。
こちら「はぎノート」でも、大分遅れてではございますが、「おはぎ帖」の転載です。
もしお時間あったら、どうぞパラパラしていってみてください(ノートだけに^^)。


 


萩野志保子の「おはぎ帖」  (auヘッドライン[テレ朝Plus] 2013.4.8掲載)

みなさまこんにちは。
テレビ朝日アナウンサーの萩野志保子です。
今日からこちらで「おはぎ帖」をスタートさせていただくことになりました。
40歳の4月に、新しいことを始められてありがたい限りです。
新成人ならぬ再成人?熟成人?とにかく、
大人になって何かを始めるのになんときりのいい歳であることよ!
と、なんとなく嬉しく思っています(笑)
よろしくお願いいたします。

日曜日深夜の「GET sports」でニュースを担当しています。
声の仕事も多く、2006年から「ちい散歩」のナレーションを。
現在は「いきなり!黄金伝説」、
そして『ドラえもん』出木杉くんの声優をしています。

さて連載タイトルが、「おはぎ帖」です。
テレビ朝日に入社したのが1996年ですから、アナウンサーになって17年。
ですが、いまだに「おぎのさん」と呼んでいただくことが多く(笑)
「萩(はぎ)」と「荻(おぎ)」の漢字。確かに似ていますけれどもね。
「禾偏(のぎへん)」と「けもの偏」だから、植物と動物だったりするのにね。
ワンワン。
(けもの偏て、「犬」の字からきているんですってね。これを機会に知ってびっくりしました。念のため漢和辞典ひいたのです。)

となんだか理屈っぽいことを言っていますけれど、
わたしはおはぎが好きでたまらないのです。
(言っておきますが、「自分好き」宣言ではないです 笑)

「おはぎ」は、父と私のソウルフード?と言っても過言でないのかな?
というくらい、
父との思い出のそこかしこには、いつも「おはぎ」がいた。

 

いやいや、本当にいたんですってば。

父の故郷三重県の、父実家は、こどもの私にとって特別な場所だった。
祖父が村長さんだったという父の実家は、代々続く古い日本家屋で。
冬の夜はどこまでも暗く、星だけがぎょろぎょろ光る。
母屋を出ると、そんな「真っ黒地のドット空」を見上げ、
顎を真ん前に向けながら(つまり空を凝視しながら)、離れのトイレへと歩いた。
こどもだから、もう怖くてたまらない。
離れにある蔵も、怖いのに入らせてもらった。
昭和15年生まれの父が子供のころに読んだ本が並んでいた。
アルセーヌルパンの布張りの全集、背の「奇巌城」という文字が怖くて怖くて。
怖いのに、三鷹の家に持って帰り、なのに結局文字が見えるとやはり怖くて、
結局、本棚には逆向きにしまった。

とんでもなく脱線しています。

いや、なにしろ、父の実家の手作りおはぎのおいしかったこと。

きっとその「おはぎ」で育ったであろう父は、東京に来てからもやはり「ぼたもち」好きで、
父がわざわざわたしを誘って買い物にいくとしたら、
おはぎ、ビターチョコレート、レーズンサンド
のどれかと決まっていた。

翌日になり固くなったおはぎは、ほんの数秒レンジでチンすると「とろとろになって旨い」、と指南されたこともあった。
数秒でも間違うと、どろんどろんになってしまう。
最初はあんこが食べられなかったわたし、あずきを全部取り除いて、
中の「ご飯のおもち」だけをいただき、父にあんこを食べてもらっていた。

なんて、本当、どうでもよかろうお話をつらつら綴ってしまいました。

(念のため、父は今も元気です^w^)

そうそう、「おはぎ」と「ぼたもち」。
地域にもよるそうですが、
「萩の花」の季節にいただくか、「牡丹の花」の季節にいただくかで呼び名が変わるけれども、
同じものなんですってね。
なんだか、いろんな意味でふわっとしていて、いいですよね。
「ぼたもち」の響きもフォルムにぴったり。

そういえば「棚からおはぎ」とは言わないんだなあ。

 

萩野志保子

このページの先頭に戻る