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1月28日 もうひとつの絶対に負けられない戦い


「もうひとつの絶対に負けられない戦い」

それは、松木安太郎さんの一言から始まりました。
「テレ朝のみんなとチームとしてサッカーしたいな。」
実はこれまで、テレ朝中継班を二つにわけてミニサッカーはカタールでも行っていました。
ただ、テレビ朝日が一つのチームとしてどこかと対戦する機会はありませんでした。

サッカーの基本は「チームワーク」です。
そして、サッカー中継の基本も「チームワーク」です。
最大の難敵、オーストラリアを前に、我々に必要なのはやはり、「チームワーク」。
原点を確認し、最高の中継を実現するために、我々はピッチへと向かいました。
対戦カードは「チームテレビ朝日対日本のメディア連合」という組み合わせ。
テレビ朝日チームは11人が揃わず、「朝日」繋がりで、日本代表サポーター植田朝日さん率いるサポーター軍団に加わって頂きました。

セルジオさんのワントップ、中盤には名波さん、最終ラインには松木さん、センターラインに豪華メンバーを揃え、チームテレビ朝日はメディアチームを迎え撃ちました。

ハーフコートの11人対11人で試合時間10分ハーフ。
正直、楽勝だと思っていました。
ところが、どっこい、メディアチームは抜群の運動量と、システマチックな動きで、我々の前に立ちはだかりました。
勝負は白熱し、気がつけば、我々はなんと3点のビハインド。
日本サッカーの伝道師と、元日本代表の10番と、炎の闘将をもってして、敗れたとなれば、
日本サッカー応援宣言を掲げるテレビ朝日の沽券に関わります。
カタール・ドーハ、アルアハリサブグランド、絶対に負けられない戦いが、そこにはありました。

我々はまず、試合時間を延ばすという手段に出ました。
10分ハーフが2本で終わらず、もうワンセットはじまりました。
そして、豊富な運動量を誇ったメディアチームの足が止まり始めました。
狙い通りです。
バルセロナを髣髴とさせるパスワークから最後は名波さんが決め、3対1。
セルジオさんの直接FKからさらに1点を返し3対2。
松木さんのスルーパスに反応したFWが倒され、獲得したPKをセルジオさんが決めてついに3対3。

ここで、草サッカー恒例の「決めたら終わり」ルールが適用され、時間無制限の果し合いに突入しました。

そして、勝負を決めたのは、松木安太郎さんでした。
植田朝日さんの放ったシュートがポストにあたり、跳ね返りを吉野がシュート、またしてもポストにあたり、最後は松木さんがハーフボレーで決勝ゴールを奪いました。
3点差を跳ね返し、4対3でテレビ朝日チームが勝利を収めました。

炎天下、最後はみんなで記念写真を撮り、オーストラリア戦の必勝を誓いました。
メディア関係者、テレビ朝日、サポーター、3者がカタールで一つのボールを無我夢中で追いかけました。
勝敗を越えた領域、つまり、エンジョイフットボールを我々は満喫しました。

やはり、「サッカー」は最高です。

テレビ朝日中継班、心を一つにして、最高の中継体制で日本代表のアジア制覇をお伝えします。


炎天下、ノーサイドの記念撮影
 
 
    
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