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6月11日 南アフリカ通信A ヨハネスブルク


日本代表の合宿地ジョージを離れ、ヨハネスブルクに到着しました
目的はオランダ代表取材です。
オランダは標高1700mを越える高地のヨハネスブルクをキャンプ地としています。
一般的に、高地では疲労の回復が遅れるとされていますが、ブラジル、オランダを始め、意外と高地でキャンプを敢行しているチームは多く、その是非については今後の議論の材料となるはずです。


高速道路には出場国の旗が並ぶ


「世界で最も危険な都市の一つ」
ヨハネスブルク到着を前に、現地のコーディネーターさんからあらためて以下の注意を受けました。
@ 換金性の高い、パソコン、デジカメ、そして携帯電話はなるべく持ち歩かない。
A クレジットカードを使用するときは必ず、目の前で切ってもらう。(スクリーニングの防止)
B 単独行動はしない。
C 街を移動するときはアクレディ(メディア証明)を隠す。
(高額で取引される可能性があるそうです。)


メディア証をもらうのに2時間かかりました。


特に興味深かったのは、携帯電話についてです。
安全な場所では気兼ねなく使っても問題はないのですが、場所によっては使わない方が良いとのことでした。そして、問題なのは、その「安全な場所」と「危険な場所」の境界線が非常にわかりずらいことです。
高速道路や大通りでは問題ないが、路地によっては、1本違っただけで、もう危ない区域になるのです。
つまり、ヨハネスブルクという都市を囲碁版に例えると、安全な区域である白と、危険な区域である黒が混在し、その境界は複雑に入り組んでいるわけです。
そして、その違いを日本人が即座に理解することは不可能だと感じました。
明日からのオランダ取材では、安全第一をモットーに心掛けます。
とはいえ、南アフリカの天性の明るさと、ノリの良さはW杯に持ってこいだと思います。
今日、食事をしたレストランでも、店員のナチュラルなテンションに圧倒されました。
そこに、犯罪の匂いは存在しませんでした。
開幕から決勝まで、非日常的な祝祭は約束されていることを確信しました。


国際放送センターのテレビ朝日ブースは極小のため、階段で作業しています。
 
 
    
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