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身長
171cm
出身地
東京都国立市
出身校
立教高校→
立教大学法学部
入社年月日
1985年4月1日
星座
天秤座

2013/9/10 夏休み報告「出雲大社に行ってきました」

60年に一度「平成の大遷宮」真っ最中の出雲大社を訪れました。


勢溜の鳥居

出雲大社は大国主大神「おおくにぬしのおおかみ」を祀っていますが、その神様に本殿から仮殿に引っ越していただき、その間、建物を修造(といっても、松岡ではありませんよ…直して造ると言う事で、今回は屋根を葺き替えたり、部材の修理)してから、また元の建物にお戻りいただくというのが「大遷宮」です。5年前に仮住まいを始め、今年の5月10日に、新しくリフォームした住まいに戻っているそうです。
やはり「この時期に行きたい!」と皆さん考えることは同じ。多くの参拝客が訪れていました。参道から本殿の前にいたるまで人で一杯です。


参道は人でいっぱい!

パワースポットということもあり、清らかな気持ちになることを期待しつつ、足を進めていきましたが、何しろ今年の夏は猛暑!特にこの日は朝から気温が急上昇!体感温度は40度を越えている感じ…全身から汗が吹き出し、Tシャツがベッタリと体にまとわりつきます。
参拝者が手を洗い口をすすいで身を清める手水舎(てみずや・ちょうずや)も長蛇の列。まるで、通勤時の混み合った駅のホームのような状態。待っている間も強い日射しが痛めつけてきます。心が清らかになるどころか、「熱中症に気をつけろ!」の一点集中。順番が来た時には頭から水をかけたいくらいでした。もちろん礼を失するのでそんなことはしませんが…


拝殿

銅の鳥居を入ると、目の前に「拝殿」があります。独特の大きなしめ縄が特徴です。一般的に神社では、しめ縄は向かって右から始めて、向かって左を終わりにしているのですが、出雲大社はこれが反対で、向かって左から巻き始められています。さらに、何故かこちらでは「二拝四拍手一拝」が基本です。
この「拝殿」が、このあいだまで「仮殿」つまり仮住まいの建物でした。

じゃあ新しくなった本殿は…

更に拝殿の裏に回り込んで奥に進んでいくと、正面に大きな門がありました。この門が「八足門」。


これが 八足門…本殿はどこ?

この奥にもう一つ「楼門」があって、本殿は更にその内側にあるそうですが、実は「八足門」より奥へは参拝者は入ることは出来ません。
「あれ、本殿は見えないのか?」と思って、一歩二歩と後ろに下がっていくと、門の上の方から「御本殿」の「大屋根」の一部、屋根に付けられた千木(ちぎ)が勇ましく天に向かってそびえているではありませんか!?
その瞬間、暑さで「ぐだあ〜っ」となった心が「しゃきーん!」と引き締まるのを感じました。神社のパワーってそういうものです。



本殿の屋根が見えました!左上です。
神様、神聖な境内での軽装をお許しください。
なにしろ暑いんです。シャツが汗ではり付いています。 

平安時代に当時の巨大な建造物ランキングを覚える唄があったそうです。

【大屋を誦して謂う。雲太、和二、京三】

雲太=第1位 出大社の本殿 
和二=第2位 奈良(大)東大寺の大仏殿
京三=第3位 都 平安神宮の太極殿    ということ。

「あれ?出雲大社はそんなに大きいっけ?」と思われるでしょうが…
実は平安時代、出雲の本殿は高さ16丈(48m)あったそうです。
9本の高い柱で支えられていて、長〜い階段が正面についていました。
48mっていったら、現代の15、6階のビルの高さに相当します。ちなみに、現在の本殿の高さは24mですから、この倍ってことですね。
「まさか!?」(あなたの驚きのリアクション)
「いやいや本当です」(私がドヤ顔で…)
実際に、平成12年から13年にかけて、出雲大社境内遺跡からスギの大木3本を1組にして直径が約3mにもなる巨大な柱が3カ所で発見されました。
その実物は出雲大社の隣、島根県立古代出雲歴史博物館に常設展示されています。
私は去年の秋、上野の国立博物館で特別展示された時、それを見ていましたので、この場に立ち、すぐさま、かつての巨大本殿を頭の中で復元させました。
暑さを忘れて、歴史のロマンに思いを馳せる一瞬でした。
「どどどど…どど…しゃきーん!」
(時空を超えて、目の前に巨大本殿が立ち上がる音)

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