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4月11日 てら散歩  「東海道五十三次」広重のあの絵の場所を訪ねる


38 岡崎



岡崎(安藤広重)   
 
矢作橋(岡崎市市場)

江戸時代、矢作橋(矢矧橋)は約380メートル、東海道で最も長い、つまり当時日本で一番長い橋でした。橋の向こう側に、徳川家康が誕生した岡崎城が見えています。現在も昭和34年に復元された天守閣がビルの間に見えます。



岡崎城
 
現在の岡崎城天守閣


39 池鯉鮒



池鯉鮒(安藤広重)
 
松並木&馬の彫像(知立市牛田町)

絵のタイトルは「首夏馬市」
知立神社の池に鯉や鮒が多くいたことから名付けられた「池鯉鮒(ちりゅう)」 【地名】では、毎年旧暦4月25日から大きな馬の市が開かれていました。
首夏とは初夏、つまりその季節のことです。



このあたりに馬市があった
 
京都まで41里


40 鳴海



鳴海(安藤広重)
 
有松の町並み(名古屋市緑区有松)

絵のタイトルは「有松絞」
尾張藩が特産品として保護した有松絞りは、400年の歴史があります。街道沿いに並んでいる店舗が描かれています。現在も当時の面影が残っています。



服部邸(愛知県指定文化財)
 
服部良也邸土蔵(愛知県指定文化財)


41 



宮(安藤広重)
 
熱田神宮(名古屋市熱田区)

絵のタイトルは「熱田神事」
熱田神宮の馬追いの神事が描かれています



三の鳥居
 
本宮

宮の宿は、熱田神宮の門前町。神宮の「宮」をとって「宮」の宿です。ここから次の桑名宿ヘは海路「七里の渡し」で向かいます。熱田神宮の南、堀川沿いに「七里の渡し舟着場跡」がありました。



七里の渡し跡
 
船着き場の跡


熱田湊常夜灯

1625年(寛永2年)に建てられた常夜灯は航行する船の貴重な目標でした。
現在ここにあるのは昭和30年に復元されたものです。


42 桑名



桑名(安藤広重)
 
桑名城 蟠龍櫓(桑名市東船馬町)

絵のタイトルは「七里渡口」
広重は宮の宿からの渡しの到着場所を描いています。大きな船の後方には、桑名城の蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)が見えます。蟠龍とは、天に昇る前のうずくまった状態の龍のこと。航海の守護神だそうです。
現在は水門統合管理所の建物です。かつて蟠龍があった位置に往時の姿になるべく近づけて復元されました。



実は水門統合管理所

現在の船寄せ場

桑名宿案内板
   
 
    
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