38 岡崎
江戸時代、矢作橋(矢矧橋)は約380メートル、東海道で最も長い、つまり当時日本で一番長い橋でした。橋の向こう側に、徳川家康が誕生した岡崎城が見えています。現在も昭和34年に復元された天守閣がビルの間に見えます。
39 池鯉鮒
絵のタイトルは「首夏馬市」 知立神社の池に鯉や鮒が多くいたことから名付けられた「池鯉鮒(ちりゅう)」 【地名】では、毎年旧暦4月25日から大きな馬の市が開かれていました。 首夏とは初夏、つまりその季節のことです。
40 鳴海
絵のタイトルは「有松絞」 尾張藩が特産品として保護した有松絞りは、400年の歴史があります。街道沿いに並んでいる店舗が描かれています。現在も当時の面影が残っています。
41 宮
絵のタイトルは「熱田神事」 熱田神宮の馬追いの神事が描かれています
宮の宿は、熱田神宮の門前町。神宮の「宮」をとって「宮」の宿です。ここから次の桑名宿ヘは海路「七里の渡し」で向かいます。熱田神宮の南、堀川沿いに「七里の渡し舟着場跡」がありました。
1625年(寛永2年)に建てられた常夜灯は航行する船の貴重な目標でした。 現在ここにあるのは昭和30年に復元されたものです。
42 桑名
絵のタイトルは「七里渡口」 広重は宮の宿からの渡しの到着場所を描いています。大きな船の後方には、桑名城の蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)が見えます。蟠龍とは、天に昇る前のうずくまった状態の龍のこと。航海の守護神だそうです。 現在は水門統合管理所の建物です。かつて蟠龍があった位置に往時の姿になるべく近づけて復元されました。