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6月14日 「ジャーナリズム」とは『常識を疑う事と見つけたり』

毎週日曜日の朝「サンデープロジェクト」の担当を始めてから、もう半年以上が過ぎましたが、とにかくあっという間でした。
そして私自身が勉強させられる事が沢山ありました。


On Airの1時間45分に関しては、視聴者の皆様がよくご存知の通り。
ジャーナリスト田原総一朗さんが
政治家を始め、今注目の人物の本音に迫る「田原コーナー」と、
深い取材で事象の本質に迫る「特集コーナー」の二本立て。
とにかく中身が濃くて、一瞬たりとも見逃せない聞き逃せない番組です。


私にとって勉強の場はそれだけではありません。
実は、放送にあたっては事前に、毎週二回、田原さんが参加する会議・打ち合わせがあるんですが、このそれぞれ約2時間にわたる会議の中身がまた濃い!
この「裏サンプロ」(私が命名)とも呼ぶべき、会議の様子をちょっと書いてしまいましょう。


いつも田原さんが「どーも」と言って割合と低いトーンで会議室に入って来てから、
席に座り、そこから「裏サンプロ」のスタートです。

「今週はこんな人に会ってねえ。これが面白かったんだ!……」
(誰かは書きませんが、各分野の著名人、エキスパートの名前が続々)
「今度スタジオに来る○○さんには、まず何をどう聞こうか?こういう視点が大切だ!!こう行こう!?」
「ところで、なんで新聞はこんな書き方しかしないの!!」
「テレビも最近どうかしているねえ???」

一気に田原さんのマシンガントーク炸裂!!

そして途中、突然
プロデューサー、ディレクター、AD、私、赤江さんに対して
「どう?!」と指差し、感想を求めます。
この辺りは私にとってはまさに本番さながらなので、
一種のリハーサルになっています。

そこで、これまでにこの「裏サンプロ」で聞いた田原語録のなかから、
特に私の心に響いた言葉を書きましょう。

「ジャーナリストは常識というものをまず疑ってかからないといけない」
…新聞、テレビ、ラジオ、書籍で当たり前のように表現される、
いわゆる常識が本当に真実なのか?
まず疑う事がジャーナリズムの基本。
そして真実が見えてくる。

「一次情報を重要視せよ」
…二次、三次情報(つまり、「また聞き」情報)より、
ニュースの発信源の当事者に直接あたって確認せよ。
田原さんは打ち合わせの最中、
「ちょっと聞いてみよう」と携帯から直電する(注:直接本人に電話をかける)こともしばしばです。
誰にかけたかはもちろん内緒ですが…

田原さんは取材の際に、常にこういったことを心がけているそうです。

まさに田原塾。ジャーナリズム実践専門コース。
私は、この週3回(日曜日の本番も含めて)の時間に田原塾の生徒となっているんです。

さて、来る6月25日(月)大阪でサンプロフォーラムが開かれ、
私も初めて進行役として参加いたします。
On Air以上にどんな過激な本音が飛び出すのか楽しみでもあります。
まさに田原塾校外学習編ですね。


   
 
    
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