アテネを目指すグループの初合宿から見続けてきた私には、なんともやり切れない気持ちが胸を圧迫するようなゲームでした。
それはマリに先制されたからではなく、怪我人が多くてベストメンバーが組めなかったのが原因でもありません。
いよいよアテネ本番に向けて18人にメンバーを絞り込む作業に取り掛かっている山本監督が、「この試合が、U−23世代だけで戦う最後の試合」と位置付けていたからです。
オリンピック最終予選が終ってホッとしたのも束の間、すぐにJリーグやナビスコカップに舞台を変えて戦う彼らにゆっくりと休む時間はありませんでした。
連戦の中、また海外遠征を重ねる中で、彼らは最後の18人に残る為に懸命に戦い、自分の力をアピールし、アテネのピッチに立つ為に札幌ドームの芝に汗を落としていました。
結果は今野の同点ゴールが飛び出して1−1の引き分け。
シドニーオリンピック優勝のカメルーンを破ってアテネ出場を決めたアフリカの星と互角の戦いを見せてくれたのです。
山本監督の目に、彼らの勇姿はどのように映ったのでしょうか。
監督自身がもっとも悩んでいるとは思いますが、オーバーエイジを含めた18人を選ぶ為の最後の23歳以下だけで臨んだ戦い。
誰が選ばれても、あのUAEで戦い抜いた気持ちはアテネまで持っていってくれるでしょう。
アテネまであとわずか。私達は最後まで応援しています。
田畑祐一
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