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身長
175cm
出身地
東京都
出身校
法政第一高校→法政大学法学部
入社年月日
2010年4月1日
星座
牡牛座

6月29日 モデルチェンジ!

「やじうまテレビ!」をご覧いただいている方は
すでにご存知かも知れませんが、
今年の4月から番組内での担当が変わりました。

エンタメコーナー担当から・・・

ニュースリポーターに!!

深夜2時過ぎからシャキッと起きて会社に向かい、
早ければ午前中には仕事が終わるという早朝生活が一変!
何が起こるか分からない日々のニュースを追いかけて
場合によっては日本全国、朝昼晩と時間を問わず飛び回ることになりました。

突発的な事件や事故が起こったと聞けばとりあえず出発。
ほとんど何の情報も入っていない状態で現場に急行し、
限られた時間の中で取材を進めて情報を得る。
さらにリポートやインタビューを撮っていく・・・。

現場周辺にいる時間はせいぜい1~2時間で
終電の新幹線に飛び乗り東京に帰ってくるなんてこともよくあります。

今までやってきたこととは180度違い、“戸惑い”の連続。

どうすればカメラが捉えた映像と自分の言葉や身体で、
見ている人に正確で分かりやすい情報が伝わるのか。
豊富なボキャブラリーや瞬発的な想像力、発想力などが問われますが
初めての経験ばかりでなかなか上手くいきません。

 

そんなまだごく短い取材生活の中で強く印象に残っているのが、
京都府亀岡市で起こった「暴走車による死傷事故」。
無免許の少年の運転する車が小学生の列に突っ込む・・・
という信じられない出来事。

目の当たりにした現場は凄惨なものでした。

ただ脳裏に焼きついているのは現場の様子ではなく
被害にあわれて亡くなられた方の遺族の事故直後の表情です。

怒りや悲しみを通り越し、
まだ現実を受け止めきれていない、
目の輝きを失って仮面を被ったかのような無の表情。
言葉や涙よりもグッと迫ってくるものがありました。

初めての遺族の方に対する取材だったのですが
私はほとんど声を掛けることができませんでした。
報道に携わるものとしては失格だったのかもしれません・・・。

(※この事故では加害者の少年に危険運転致死傷罪ではなく、
自動車運転致死傷罪が適用されたことで大きな議論を呼びました。
私も遺族の方々の“無の表情”を想うと
これからも法改正の道を探らなければならないと思います。)

 

こんなこともありました。

岐阜県の山あいにある静かな町で起きた殺人事件。

現場近くで取材中に道を聞こうと車を降りて
偶然、道端で声を掛けた女性が、被害者と親しい間柄でした。

その場で目に涙をためながら、被害者の人柄を語ってくださいます。

少しして、事件に関する貴重なお話だと思い
マイクを握りながら「取材させていただけないでしょうか」と交渉。

すると、表情が激変。
「こっちの気持ちになればわかるでしょう!!!」
先程とは人も変わったかのような鋭い口調で断られてしまいました。

自分のしていることは間違っているのか・・・。
胸のあたりが痛くなり、しばらくその言葉を反芻していた気がします。

 

無我夢中の毎日で気がつけば3ヶ月程が経過しましたが、
今も当たり前のように取材の先々で迷いや葛藤が生じます。

そのたびに下した決断が正しいのかは分かりません。
ただこれからもこの迷いや葛藤を大切にしたいです。
それが出来なくなったら取材者である前に
人として踏み外してしまっているのかもしれません。

まだ駆け出しのリポーターで未熟な私ですが、
ぜひ「やじうまテレビ!」をご覧ください!!!

「やじうまテレビ!」
毎週月~金 あさ4:55~8:00
http://www.tv-asahi.co.jp/yajimaru/


最近の趣味は食べることです。

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