2014/7/11　　球夏到来

【５つで１つの夏～連合チームの開会式～】

この夏、工藤公康さん、そして、山本雪乃アナウンサーとともに
「熱闘甲子園」のキャスターを務めることになりました。

元高校球児として、憧れの熱闘甲子園に関われる幸せを噛みしめながら
高校野球の魅力を、全力投球、全球入魂でお伝えしていきます！

全国各地、続々と夏の大会が幕を開けています。
７月５日は、東・西東京大会の開会式
東西合わせて、約３００校の選手が集うため
開会式直前にもなると神宮球場まわりは
入場行進の準備をする球児たちで溢れかえります。

そんななか、まわりをキョロキョロ見渡し、どこか所在なさげな球児を発見。
ユニフォームを見ると「足立東」高校の選手でした。

足立東高校は部員不足を補うため
都大会最多となる５校の連合チームとして出場する学校のひとつ。
連合チームの集合場所へ行く途中、仲間とはぐれてしまったそうです。

多くの球児たちでごった返しているので
チームメイトを探すことすら至難の業。
さらに彼らは連合チームなので
自分たちとは違うユニフォームの仲間を見つけなければいけません。
歩き回ること１０分ほど・・・
やっとチームメイトに出会えました。

足立東高校、桐ヶ丘高校、京北高校、京北学園白山高校、三宅高校
５校の球児がそれぞれのユニフォームを身にまとい
ひとつになって戦います。

いざ、開会式、入場行進へ・・・と思いきや
一難去ってまた一難・・・
球場係員の方の声が飛び込んできました。

「足立東高校の選手、来てますか？？
まだ受付されてませんけど！」

唖然とした表情の足立東高校主将、エース渡辺光璃君
「どこか1校が受付すれば大丈夫だと思ってました…」

これも連合チームならではの苦労！？
入場行進直前にも関わらず、大慌てで受付へ。
駆け込み、ぎりぎりセーフでなんとか受付を済ませました！

ちょっとしたドタバタ劇もありましたが
連合チームの選手たちは、
無事に、そして堂々と、入場行進

ユニフォームはバラバラでも
行進の足は、ぴったりと揃っていました。

連合チームのプラカードは
５校を代表して「京北白山」高校
この夏が終わると、
校舎移転により廃部となってしまう京北白山高校の名が
しっかりと神宮球場の大観衆に披露されました。

この日の開会式には、移動の都合などもあり
三宅高校の選手と桐ヶ丘高校の選手は参加できず。

次、チームが全員揃うのは、１２日の試合当日だそうです。

「不安はないですか」と聞くと
エースの渡辺君は自信満々にこう答えました。

「相手チームは大変だと思いますよ。
　だって、いっぺんに５チームと戦わなきゃいけないんですから！」

普段は離れ離れだからこそ
一緒になったときの結束力は他校には負けないはず。

それぞれの思いがひとつに凝縮した
連合チームの夏が始まりました。

「高校野球Ｆａｃｅｂｏｏｋ」に
山本アナとともに『熱闘甲子園』へ向けての取材記を掲載しています。

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