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5月27日 歴史的な瞬間へ


80年を超える歴史を誇る東京六大学野球。
その歴史はプロ野球よりも長く、日本の野球の発展に大きく貢献してきました。

 

長い歴史のなかでも史上稀にみる大混戦になった今年の春のリーグ戦。
なんと残り3週の時点で5つの大学が勝ち点で並んだのです。
この大混戦を抜けだしたのが、早稲田大学と慶応義塾大学の2校。
2ヶ月間にわたるリーグ戦も残すはあと1週。
そう、この2校による直接対決、伝統の早慶戦が優勝決定の舞台になるのです。

 

世界3大学生スポーツとも呼ばれる早慶戦。
最初の戦いは1903年。
それ以来、東京六大学野球の創設をはじめ、日本のアマチュア野球の形成・発展、
そして、プロ野球の発足など、日本の野球の礎を築いたのが早慶戦でした。
その歴史ある大舞台で今シーズンの優勝が決まるのです。



早慶戦では神宮球場に3万人以上もの観客が集まります

今年の東京六大学野球は例年以上に注目を集めています。
なぜなら、プロ野球界が注目する逸材が溢れているからです。

その中でも特に注目を集めているのが、早稲田大学3本柱と呼ばれる3人の投手。

早稲田大学第100代主将、斎藤佑樹
2006年夏、早稲田実業のエースとして甲子園優勝に導いた斎藤佑樹
大学野球最後の1年となる今年は
早稲田のエースとして、そして主将としてマウンドに上がっています。



そして、早稲田の絶対的守護神、大石達也
ストレートの最速は155キロ。東京六大学史上最速を誇るストレートが武器です。



斎藤、大石とともに早稲田の3本柱として名を連ねるのが、福井優也
高校卒業時プロ野球にドラフト指名されながら、
それを断り大学野球の道を選んだ男です。



この3人はいずれも今年のドラフト1位指名候補として名前が挙げられています。
史上初めて1つの大学から
3人のドラフト1位の選手が誕生するかもしれないのです。
この最強投手陣が早稲田の最大の強みです。

 

早稲田を迎え撃つのが、
2004年秋以来11シーズンぶりの優勝を目指す慶応義塾大学。

今シーズン慶応義塾大学は東京六大学野球の歴史上はじめて、
プロ野球出身の監督、江藤省三監督を招へいしました。
その期待に応え、いきなり優勝争いを演じている慶応義塾大学の武器は攻撃力。

江藤新監督の指導のもと猛練習を積み重ねた結果
今シーズンはリーグトップクラスの攻撃力を身につけました。
その慶応打線の中核を担う、4番に座るバッターが、
江藤監督の高校の後輩にもあたる
3年生、伊藤隼太




慶応大学出身のプロ野球選手、巨人の高橋由伸2世との呼び声もある打者。

この伊藤を中心に、慶応打線が早稲田投手陣を打ち崩せるのか。
早稲田投手陣  VS  慶応打線
早慶戦の最大の見所と言えるでしょう。

 

そして慶応義塾大学のエースは
現在リーグトップの4勝を挙げている2年生、竹内大助
竹内も江藤監督の高校の後輩、つまり伊藤の後輩にもあたる中京大中京高校出身



2年生の竹内にとってリーグ戦通算2試合目の登板が開幕戦という舞台。
その緊張と重圧のなかチームの開幕戦白星、自身にとってのリーグ戦初勝利を
なんと史上21人目のノーヒットノーランという大記録で達成しました。
今シーズン大きく飛躍し、慶応のエースの座を掴んだ投手です。

 

 

私、三上はこの春のリーグ戦で、念願の野球実況デビューを果たしました。
その試合が、竹内投手のノーヒットノーラン達成試合だったのです。

歴史的瞬間に立ち会えた感動、そして大好きな野球に仕事で関われることに
心から幸せを感じました。
改めて、実況アナウンサーとして頑張っていきたいと決意した瞬間でした。

そして、今、再び歴史的な瞬間、優勝決定戦の舞台となる早慶戦に
立ち会おうとしています。

早慶戦の第1戦、実況は大西アナ、
私はヒーローインタビュー担当として中継に関われることになりました。
大学野球の球史に刻まれる一戦のヒーローとなる選手は誰なのか。

 

 

早慶戦第1戦は、5月29日(土)13時プレーボール
CS放送、スカイ・A sports+では12時45分から生中継でお伝えします。
http://www.sky-a.co.jp/prgsports/baseball.html

そして、1勝1敗となり、優勝を決定する試合が3戦目になった場合
スカイAではその試合を生中継で放送することが決まりました!
早慶戦第3戦、5月31日(日)12時45分〜生中継

みなさんもぜひその歴史的瞬間、その戦いに立ち会ってください。



歓喜の瞬間を迎えるのはいったいどちらか
   
 
    
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