アジやイワシ等の大衆魚の価格が高騰しているそうです。原因のひとつは天候不順。特に日本海側で海が時化て、漁にでられない状況が一月中旬ごろから続いているといいます。もうひとつの理由が東日本大震災で数多くの漁港が壊滅的な被害を受けたこと。そのため、市場に入ってくる魚が減っているのです。
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新潟の卸売市場では空スペースが目立つ…
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実際の売値にはどの程度響いているのか、日本中から魚が入荷してくる築地を取材すると、確かに高い!大振りで物がいいとは言え、イワシ5匹で1000円!ちょっと前まで500円だったというから、倍の価格になってしまったそうです。昔は一匹30円とか40円だったのにねえ〜とイワシの高級魚化を嘆く魚屋さん。
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アジの値上がりは「若干かな」と魚屋さんは表現していましたが、大型アジを絶品フライにして限定で出しているお店を取材すると「もう原価率が60%の後半、70を超えそうです」と悲鳴を上げていました。産地などを限定していいものを仕入れようとするとかなり苦しいようです。
実は私、最近えらく釣りにはまっておりまして、先日も家族を置いて(!?)ひとり海へと釣りに出かけたのですが、驚く程じゃんじゃん釣れたのがイワシでした。なんと130匹!!…といってもコレはマイワシではなくカタクチイワシ(シコイワシ等とも)。痛みやすいので余りスーパーには並んでいませんが、釣りたてを氷締めして持ち帰るので鮮度抜群!ワインビネガーとオリーブオイルで軽く漬けて頂くと最高に美味!イワシの価格高騰の折ですので「なかなかの価値がある(釣り場の方談)」釣果でした。
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話がややそれましたが、今回の取材で気になったのはオンエアーされなかった魚屋さんのこの話。
「この時期に余り入ってこなかったイカがいま大量に入ってきている。こんなことは長年やってるけど初めて。」「魚が全体的に数が少なくなっている」
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ウナギもシラスウナギの深刻な不漁で取引価格が過去最高を更新。マグロも年々厳しくなってきています。イワシやアジの価格はしばらくすると戻るでしょうが、将来はどうなるのでしょうか。魚は“ヘルシーフード”として世界的な争奪戦の様相を呈してきています。われわれの「日本的な食習慣」を守るのは難しくなってきているのかもしれませんね。
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