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3月1日   ワールドプロレスリング実況四銃士の闘魂コラム#105
〜予想しながら見るプロレス〜

2月18日の両国で行われるIWGPのチャンピオンシップ。
あなたはどちらが勝つと予想しましたか?

「太陽の王者」棚橋弘至は去年7月にベルトを巻いてから
4度目の防衛戦。
これまでに天山広吉、中邑真輔、
さらに全日本の太陽ケアから防衛を果たし
今の新日本で一番乗っている選手と言えるでしょう。

それに対して、挑戦者は「ジュニアのカリスマ」金本浩二。
去年の末にIWGP Jr. シングルのベルトを稔に奪われ
丸腰での挑戦になります。

棚橋はヘビー、金本はジュニアヘビー。
一般的にプロレスは体重が重い方が有利。
これまでの戦績は棚橋の3勝1敗1分。
しかも棚橋の1敗は彼がデビューしてすぐのことだから
あまり参考にはならない。

とここまで書くと棚橋の勝ちは揺るぎないように見えます。


果たして本当にそうでしょうか。


金本は去年、2度目のG1に出場。
ジュニア勢として史上初めての決勝トーナメント進出を果たしました。
ちなみにチャンピオンとして出場した棚橋は
決勝トーナメントに進出できませんでした。

しかも今シリーズ。
体を絞ってキレを増した金本に対して
ヘビー級の闘いを見せようと棚橋は体重を一気に増やしています。
これまでの2人の闘いがスピーディーな展開であったことを 考えると
体重増が有利に働くかどうかは微妙なところです。

さらに「ヘビー対ジュニア」にこだわる棚橋に対して
金本は自然体であることも気になります。


視点を変えて新日本の外に目を向けると
ヘビーとジュニアのボーダーレス化はますます進み、
ノアではジュニアの丸藤正道が去年チャンピオンになりましたし、
全日本の3冠王者であり、2006年プロレスMVP鈴木みのるも
ジュニアのリミット100キロ前後です。

このジュニアがヘビーを喰う下克上の流れに金本が乗って
ベルトを奪取、ジュニア戦士初のIWGP王者誕生なるか
それとも棚橋が挑戦を退けるか
実況を担当する自分としては「五分五分か6対4で棚橋有利」と
予想していました。

大方の予想は「6対4、7対3で棚橋」。
しかし何が起こるかわからないのがプロレス。
一寸先のハプニングで新たな歴史の扉が開くのか
それとも順当な結果で王者がその地位を固めていくのか注目が集まりました。
プロレスの神のみぞ知る結末は、
21分52秒、ドラゴンスープレックスホールドで棚橋勝利!!となりましたが、
予想通りの展開か!?
果たして、予想を超えた結末か?
それはファンである皆さんが判断することです。


第45代王者は、これが4度目の防衛戦!
   
 
    
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