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5月24日 ワールドプロレスリング実況三銃士の闘魂コラム#39
        「問題児IS BACK!!」


中邑真輔、棚橋弘至・・・。
若き力が先頭を走る新日本マット。
でも・・・何かもの足りない?
そうです、こんな状況で黙ってないのが
第3世代と言われる「彼ら」。
何やらものすごい動きが・・・!!

第3世代も追いかけます。

新日本プロレスに新たな台風が上陸した。いや、帰ってきた。新日本を離脱して
からもたびたび姿を現し中西をおちょくっていたあの男がアメリカから帰ってきた。
それがケンドー・カシンである。しかも今度は「ブラックヘラクレス」・・・この場合は
「野人」が正しい、「野人」中西学と手を組んだのだから各マスコミが大騒ぎである。
「18年ぶりの和解!!」だの「プロレス界最大の遺恨が解消した!!」だの
すべてにこの調子だ。それくらい中西とカシンの和解は大事件なのだ。それほど
2人の仲が悪かったのは本当に有名な話なのである。

そもそもこの2人、大学時代からアマレスの同期で一緒。その頃から仲が悪かった
というのだから筋金入りである。カシンは中西を「馬鹿だ、馬鹿だ」とののしり続け、
おちょくり続けた。中西だってそれだけやられて頭にこないわけがない。そんな
2人が今回あっさりと18年前からの遺恨をすべて水に流して手を組むという。

しかし・・・カシンのことだ。組むと見せかけて後ろから金的蹴りを入れるくらいの
ことは昔からやってきた。だから今ひとつ信用ならなかった。「だってカシンだもん」
皆そう思ったはずだ。ただ今回に限ってはどうも勝手が違いそうだ。それは
永田裕志の存在、さらに藤田和之の加入である。

ケンドー・カシンこと石沢常光、中西学、永田裕志、藤田和之。この4人には共通点
がある。アマレスがバックボーン、しかも大学選手権の優勝者である。さらに
総合格闘技の経験もある。これが何を意味するか。プロレス界の中心となりうる
人間が集まってきているということだ。総合格闘技に押されているプロレス、たまに
プロレスラーが総合に出て行っても調整不足や競技の違いから結果を残せない
昨今。「このままではいけない」「プロレスは最強であるべきだ」 言われ続けて
どれほどの時間が流れたか。そこに希望を見出すべくこの男たちは集まったのでは
ないか。

「プロレス最強論」の復活?プロレス界の再編?新団体設立??一体何をたくらんで
いるかはまだ不明。ただここで鍵を握るのがやっぱりカシンになりそうなのだ。
なぜか昔から永田も藤田もカシンの言うことに耳を傾ける。そこに今度は中西と和解
だ。カシンを中心に輪が広がりつつある。アメリカでは新日本のロス道場で矢野通
(これも大学選手権の元王者で総合経験あり)や朝青龍の兄ブルーウルフに声を
かけていた。これが何を意味するか。

プロレス界の未来を考える古澤。

昔からカシンは「何するか分からない」という試合運びに定評(?)があり観客を
楽しませてきた。今度はリングの外でも楽しませてくれそうだ。「役者が違う」とは
こういうことを言うのだろうか。カシンから目が離せない。

   
 
    
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