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12月4日 ワールドプロレスリング実況三銃士の闘魂コラム#25
        「喋るストロングスタイル・吉野真治という男」

 
現在、ワールドプロレスリングの実況を担当しているのは私、古澤の他に中丸徹アナと吉野真治アナがいる。
今日は「新日本プロレスを死ぬほど愛する男、吉野真治」について書いてみようと思う。

この男は新日本プロレスに心酔している。「喋るストロングスタイル」である。
その証拠となる事件があった。先日の大阪ドームでのことである。
今回の大阪ドーム大会には2年半ぶりに小川直也が新日本のリングに上がるということでかなり注目を集めていた。
しかも、橋本真也と闘っていた頃の「暴走王小川直也」ではなく、新日本プロレスと対極に位置するプロレス団体「ハッスル」の代表レスラー『キャプテンハッスル』としてリングに上がるというのである。

以前から「ハッスル」に対して異常な嫌悪感を示していた吉野が新日本VSハッスル軍の試合である「天山、棚橋VS小川、川田」の実況担当になったのはある意味当然、運命とも言えるだろう。
試合前から彼は「小川には絶対リング上でハッスルはさせませんからっ!!」
「ここは新日本のリングですから。闘いのリングなんですっ!!」
「もしハッスルをやりそうになったら僕が全力で阻止します!!」などと声高らかに宣言していたのである。
そして当日、予想通りキャプテンハッスルこと小川直也はリング上で強引にハッスルをやろうとした。そこでこの吉野アナの実況である。「ここは闘いのリングです。コスプレはいらないっ!!下品なポーズはいらないんです。帰れ!帰れ!ハッスルの○○ったれーー!!」
これ以上はここでは控えさせていただくとして、多少表現に行き過ぎな部分はあるものの新日本のファンの気持ちをよくぞここまで言い表したと思わず拍手してしまった。実況を聞いてしまう試合であった。

その吉野真治と私の間に今ひとつの確執が生まれている。
私は朝のやじうまプラスという情報番組で芸能コーナーを担当しているのだが、先日、今年の流行語ノミネートの話題をしている時、「ハッスル」という言葉を発してしまったのだ。しかも「下品な」フリ付きで。
放送を見た吉野真治の怒りは相当なもので、先日このようなメールが送られてきた。

「ストロングスタイルの吉野です。
琢さん、目を覚まして下さい。
『ワールドプロレスリング』はストロングスタイルです。
下品なポーズや、コスプレはいりません。

琢さん、私はここに、プロレス班でのセメント闘争を宣言させて頂きます。

ストロングスタイルの代弁者
吉野真治」



実況アナも闘っている・・・っておいおい、こんなまとめ方はなしですが、
いろんな人がいていろんな実況があるからプロレスは面白いのである。

   
 
    
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