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身長
173cm
出身地
大阪府松原市(~9才)、佐賀県(~18才)
出身校
佐賀県立鹿島高校→
早稲田大学政治経済学部政治学科
入社年月日
1997年4月1日
星座
獅子座

2014/02/15 ニュースの放送中、こんなことを考えています。

お昼のANNニュース(月~金 11:45am~)の放送終了後に、
「ニュースもうひとこと!」ということで、
毎日、原稿と画像をアップしています。
https://www.facebook.com/tvasahinews

前回までの話はこちら↓です。
http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/men/hiraishi/essay/41.html

今回は3日分です!
では、続きをどうぞ。

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■11月22日(金)

アナウンサーの動きからみる、
日々のニュースはどのようにして
放送されているのかシリーズ。
いよいよオンエア突入です。

フロアディレクターによる
カウントダウンで、
午前11時45分を迎えます。

2秒間、音楽を聞かせたあと、
ヘッドラインの原稿を読み始め、
お昼のANNニュースが始まります。

この時点で手元にない原稿は、
放送中に差し込まれます。

またニュースの途中で、
新規の原稿が入ってくることもあります。
「ニュースが入ってきました」や
「速報です」といってお伝えする、
いわゆる「つっこみ原稿」です。

こうした場合は、
ほとんどが下読みなしの
初見となるわけですが、
こういうときこそ、
より一層意味を考えながら、
噛んで含めるようにと心がけます。

原稿の内容そのものが醸し出す緊迫感も、
ニュースを構成する要素の
1つだともいえますが、
慌ててしまって伝わらなくては
本末転倒です。

こうした緊急事態にも備えつつ、
ニュースの項目ごとに頭を切りかえながら、
放送が進んでいくと、
後半以降は、
着地に向けてのタイムコントロールに
エネルギーを集中させていきます。

いよいよクライマックス!
・・・というところで、
週をまたぐことになりました。

また来週!

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■11月25日(月)

お昼のANNニュース(月~金)は、
午前11時45分から
11時56分55秒までです。

ニュースが途中であろうとなんであろうと
56分55秒でバッサリ終了します。
「5秒おまけして」
というわけにはいきません。

そこでバッサリ感を出さないための
工夫が必要になってきます。

入れたいニュースはたくさんある、
でも、読みこぼしてしまうわけにはいかない、
ということで、
「ニュースの着地」は、
アナウンサーにとって、
特に神経を使うところです。

ここが決まらなければ、
台なしになってしまいます。

というわけで、
最後から3~4本のニュース原稿には、
「50秒で読めるロングバージョンと
  40秒で読めるショートバージョン」
といった具合に
時間を調整できる部分を
あらかじめ設定していて、
放送後半にさしかかると、
残された時間にあわせて、
「10番ロング、
  11番ショート、
  12番カット」
といった指示が出されます。
(カット=このニュースをやらない)

こうしてニュースのエンディング
(ランディング)に向けての航路が示され、
着陸態勢に入ります。

またあした。

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■11月26日(火)

ニュースの後半、
特に神経を使うのが、
時間管理です。

残された時間を確認しつつ、
読み進めていくことになります。

あらかじめ
ニュース原稿に設定された、
ロングバージョン、
ショートバージョンと、
最後にお伝えする「円と株」を
うまく組み合わせて
お昼のニュースを“着地”させます。

しかし、単に時間さえあえばいい
というわけではありません。
マーケットが大きく動いていれば、
「円株はマスト(必ずやる)」
ということもありますし、
そこはニュースの優先順位から
デスクが判断し、航路が示されます。

最優先の速報が入ってくれば、
「残った時間で、できるところまで」
ということもあります。

そして、そこからは
アナウンサーの責任です。

原稿を読みながら時計を見るわけですが、
この時にアナウンサーを助けてくれるのが、
モニターのちょっと特殊な時計、
通称「リング時計」です。

回っているのは秒針だけという、
この時計の針の位置(角度)で
何秒残っているかを感覚でつかみ、
読むスピードや間合いを調整します。

そして、
午前11時56分55秒、
定刻通りにニュースは終了します。

そのあとは・・・。
またあした。

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ということで、
このシリーズ、もう少し続きます。
また更新します。

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