ここだけ!ことばメモ



reported by 坪井直樹

 

コ ト ノ ハ 第15号(2013年 10月22日発行)
発行 本間智恵

 


本間智恵

正しくわかりやすく美しい「言葉」を扱うために。
広く「言葉」について考える「コトノハ」
久しぶりの更新です。今回はコチラ!

 

◆「がい」?「かい」?

ニュースで「3階建ての住宅」を【さんいだて】と読むと誤読なのです。

正しくは…
【さ ん  い だ て 】です。

「13階」でも「103階」でも、「さんがい」です。
これは、撥音「ん」の後にくる言葉は濁るというルール(連濁)によるのです。
ただ、最近は、エレベーターの自動アナウンスが「さんかいです」と間違っていることもありますよね。
絶対ではなく、時代とともに濁りがなくなっているのも現実です。

ではここで「3」のあとが「濁る」「濁らない」をまとめてみました!

○「3」につく数詞で濁るもの
「3本(さんぼん)」
「3足(さんぞく)」
「3軒(さんげん)」
「3寸(さんずん)」
「3匹(さんびき)」
「3票(さんびょう)」
「3千(さんぜん)」

○「3」につく数詞で濁らないもの
「3回(さんかい)」
「3件(さんけん)」
「3等(さんとう)」
「3棟(さんとう)」
「3通(さんつう)」
「3色(さんしょく)」

○「3」につく数詞で半濁音になるもの
「3敗(さんぱい)」
「3泊(さんぱく)」
「3発(さんぱつ)」
「3班(さんぱん)」
「3編(さんぺん)」
「3歩(さんぽ)」

※数詞の前にある音が促音「っ」のときは基本的に半濁音というルールもあるため、「1」「6」「8」「10」のときは基本的に半濁音です。

というわけで、もしこんな野球の原稿が来たら・・・

「3回に3発で3点リードするも3本浴び3敗目」

ありえなくもない(笑)

常に数字のあとの読み方も注意を払ってお伝えしています!