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日本語の難しさの一つに物の数の数え方がありますね。
日本語がめまぐるしく変化している現在、アナウンサー達も頭を悩ませることの一つなんですよ。さあ、今回は吉澤一彦アナウンサーが気づいたある出来事からお話を進めていきましょう。

- 数え方って難しい! -
吉澤一彦

先日、富山県の小学校で六年生の児童全員にベニズワイガニが付く豪華な給食が出されたというニュースが、新聞各紙に掲載されました。地元の漁協が郷土の特産品をよく知ってもらおうと、無料で提供したそうですが、実はこの新聞記事が掲載された10月22日の朝、アナウンス部でこのニュースを巡ってちょっとした論争があったのです。

議論のメンバーは、渡辺、藤井、飯村、川北、中丸ら、この日の朝の番組を担当したアナウンサー達。
その内容は、朝刊に掲載されたベニズワイガニは「一匹、二匹」となっていたけど、カニの数え方は「一杯、二杯」っていうのじゃなかったっけ?というもの。
確かに調べてみると、ほとんどの22日付各紙が付けた助数詞は「匹」。そこでこの日は、カニは「匹」なんだろうね!という曖昧な結論になったのです。

ところが!その6日後、10月28日付某紙社会面に掲載された「シーズン真っ盛りの上海ガニに大量の抗生物質が投入されている疑いが浮上」の記事の中で、“(上海ガニは)今年は昨年並みの収穫量で、値段も小さいものだと一杯15元(約225円)と手頃だ”の一文があったのです。
いったい、カニは「匹」なの?「杯」なの?

結論から先に言えば、国語辞典によって多少の違いはあるものの「タコや「イカ」の場合は一般的に「杯」を使うケースが多いようです。それでもタコに「匹」が使われたり、イカを「本」で数えたりするケースも少なくありません。従って今回のカニの場合、「杯」も「匹」も正解ということになります。
ちなみに「杯」を使う理由は、イカ、タコ、カニは広い意味での貝類(軟体動物)として扱われているそうで、貝の音読み「バイ」から、「杯」又は「盃」の漢字が使われます。

 
なるほど、カニも数を数えられるときには貝と同じにあつかわれるんですねえ。知らなかったなあ・・・
さあ、それではここで 日本語どらのアナ名物、皆さんへの問題です。
今回は簡単なようで難しいものがずら〜りと並んでいますよ。
 それでは次の物の助数詞(数え方)は何でしょう?
【1】 アワビ
【2】 ウサギ
【3】 団扇(うちわ)
【4】 絵馬
【5】
【6】
【7】
【8】 昆布
【9】 写真
【10】 数珠(じゅず)
【11】 田んぼ
【12】 タラコ
【13】 たんす
【14】 茶碗
【15】 提灯(ちょうちん)
【16】 手袋
【17】 握り寿司
【18】 ノコギリ
【19】 花輪
【20】 ハンドバッグ
正解はこちら

いやあむずかしいですね、日本語って。皆さんはいくつできましたか?
恥ずかしながら、僕は全滅でした。
次回までにもっと勉強しておきます!!
    
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