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  Reported by 村上祐子

幼稚園の頃は、やんちゃな男の子からライダーキックを浴びせられる(しかもイスの上から!)。
お祭りの夜店では、にこにこ笑ったドラえもんよりも、無表情の仮面ライダーのお面になぜか釘付け。

そんな私が、9月3日から公開される映画『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』に出演させ
て頂くことになりました。ライダーシリーズとしては初めての戦国時代劇で、町娘を演じます。
 あの仮面ライダーのお面、結局買ってもらえなかったなぁ…。
遠い記憶を辿るように、京都の東映太秦撮影所へと向かいました。

お化粧はせずに来て下さい。
頭のサイズを教えて下さい。
事前に言われたことは、それだけでした。

「随分大柄な町娘ですねぇ!」まずは、着物に着替えます。

まずは、撮影所内の大部屋へ。大勢の役者さんたちが横一列に並び、順番にお化粧をしてもらっています。
眉毛は筆でつつっと描き、鮮やかな紅を唇に乗せる。ラメ入りのアイシャドウも、つやつやしたリップグロスも使いません。
「時代劇風、ですね…」
「戦国時代の娘さんは、こんな顔やったんやで!」
絵の具を塗ったような自分の顔に戸惑うと、ベテランの結髪さん(髪を結って下さる人)に笑われてしまいました。

「いたたたたた!」「これぐらい我慢!」結髪さんに髪を結ってもらいます。

帯を締めてもらって、かつらをつけてもらって。
かつらを装着する時は、ずれないように、○センチ○ミリまできちんと計らなければなりません。事前に頭のサイズを聞かれた時、能天気に「Mサイズです」と答えたことを思い返すと、顔から火が出そうでした。

撮影は、炎天下の中で行われました。
「スタート!」
「カット!」
極度の緩急の連続。
時間を、豪快に出刃包丁でぶつ切りにした感じ。
時間を、強引に「結んでひらいた」感じ。
そんな中、出演者の皆さんの凛とした佇まいが、時間を不思議と止めているような感覚に陥りました。暑かろうが、何度撮り直そうが、テンションは決して変わりません。

「ぅるせぇ!引っ込んでろぃ!」「きゃあ!」投げ飛ばされ方もぎこちなく…。

そして、肝心の演技ですが…。

悲鳴を上げて逃げる町娘

台本には、上記のト書きが記されてあるのみでした。内容は、現場で簡単に様変わりします。監督の指示も、直前まで分かりません。実を言えば、着物の着崩れに気付かないほど無我夢中だったので、どのような町娘がそこにいたのか、私自身も未だに分からないのです。

メイクは戦国時代?風。眉毛、太いなぁ…。

でも、ご安心下さい。町娘はともかく、劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』は、とても素敵な作品です。
仮面が無表情だなんて、とんでもない。
その奥に潜んだやさしさに、出会えるはずですよ。

ヒビキ役の細川茂樹さん、明日夢役の栩原楽人さんと。
 
『仮面ライダー響鬼』(毎週日曜日あさ8時放送)
http://www.tv-asahi.co.jp/hibiki/
 
 
    
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