ことばのアレコレ

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  • YUMIKO MATSUO

2018/6/21雨のオノマトペ

今回は、入社2年目、三谷紬アナウンサーの登場です。
報道ステーション金曜日のお天気コーナーを担当している三谷さんに、
雨の表現について聞いてみました。

*****

北海道を除き全国的に梅雨入りし、雨の日も増えてきましたね。
雨の表現というとたくさんありますが、
まだ気象情報を担当し始めたばかりの頃にこんなことがありました。

雪の描写をする際に
「雪がパラパラ降っている」と表現したら
一緒に気象情報を担当している喜田気象予報士に
「三谷、パラパラは雨のオノマトペだよ。」と指摘されたのです。

そもそもオノマトペとは
『広辞苑(第7版)』をひくと、「擬音語に同じ。」とあります。
普段何気なく使っている言葉ですが、
このオノマトペ1つ1つにどう違いがあるのか知りたくなりました。

まず、雨のオノマトペとしてよく聞くのが
「しとしと」だと思います。
では、「しとしと」と「パラパラ」の違いは何なのでしょうか?
気象予報士の方や、番組で天気を担当しているディレクターに聞いてみました。

「しとしと」とは

静かに雨が降るさま
専門的には、「地雨」(じあめ)という。
いつ止むかわからない梅雨の時期によく使い
これからも降り続くことが多い。

「パラパラ」とは

まばらに少し雨が降るさま
降水量は「しとしと」より少ない。
雨の降り始めに使うことが多い。

同じ雨のオノマトペでも明確な違いがあるのですね。
気象予報士の喜田さんによると、違いは“降水量”
また、Jチャンネルで長年、気象予報を担当しているディレクターによると
“降る時間”もポイントなんだそうです。

これを受けて、違いは大きく分けて2つです!
① 降水量
② 降る時間

ちなみに私が気象予報でよく使うオノマトペは他にもあります。
「ぽつぽつ」「サー」「ザー」「ゴー」などです。
「パラパラ」「しとしと」も含めて降水量が少ない順に並べるとこうなります!

ぽつぽつ < パラパラ < しとしと < サー < ザー < ゴー

これを覚えておくと気象情報で出てきた時に
どのくらい雨が降るのか想像しやすいかもしれません(*^_^*)

*****
なるほど…。

雨の季節、降っている雨の表現にピッタリのオノマトペを探してみたいですね。

担当アナウンサー

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