古賀は現在、国土交通大臣。「よく書いてくれたよ」と、記事には大満足の様子だが、気に入ったという堂島の名前も覚えてはいない。忙しい予定の管理は秘書任せ、机にはいくつものメモが貼られており、「記憶力だけは自信あんだ」という本人の言を、鵜呑みにはできそうに無い。案の定、秘書の赤枝文和(羽場裕一)によれば、インタビューに応じたのは赤枝本人だという。大臣に喜ばれそうなことを並べたおかげで、とても褒められたという赤枝。彼は古賀が四国の市会議員だった20年以上も前から、古賀が掲げる政治の理想に共感して仕え続けているのだ。赤枝によればインタビューは、堂島がわざわざ議員会館を訪ねてきたにも関わらず、居酒屋で行われたという。ここでは話しづらい、雑誌に掲載されなかった内容が語られたのでは? 右京たちはその足で、居酒屋へと向かう。
店は、芸能雑誌編集部の御用達の一軒。店長は、赤枝と来た日のことも、最後に堂島が顔を出した時のこともよく覚えていた。堂島は亡くなる前、編集長と一緒に店に現れ、もみ合うほどの激しいけんかをしたのだという。堂島はしきりに「約束が違う!」と叫んでいたとも。やはり、差し替えられた記事があるのでは…? |