愛梨は、会社を出た後、一人で歩いているところを後ろから襲われた。その後、目隠しとヘッドホン、後ろ手に手錠を掛けられた状態で監禁されていたため、犯人の顔は見ていないという。しかし、愛梨の手首には何の跡も残っていない。監禁された部屋には暖房が入っていたというし、愛梨の眼鏡がきちんとポケットに入れられていたことなどから、右京は愛梨の証言が事実ではないことを嗅ぎ取るのだった。
その晩、帰宅した愛梨は変声機で声を変えた男からの電話を受ける。「第一幕は大成功だったな。今度は人質の写真を撮ってネットにアップするぞ」…。
同じ夜、畑山財閥の御曹司・哲弥(甲本雅裕)が“須佐之男”に誘拐される。身代金は5億。通報を受けた警視庁は、畑山邸に指揮本部を設置。しかしその甲斐なく、哲也は変わり果てた姿で発見される…。 |