そんな折、600万円の本物の持ち主が現れる。下薗巡査が親しく世話をしていた近所の老婦人・梶多恵子(絵沢萌子)だ。多恵子は、公表されていない6束すべての最初の紙幣番号を申告し、認められた。老眼で新聞をあまり読まないという多恵子は事件の詳細を知らず、下薗に助言されタンス預金を確認したところ、はじめて600万円が無くなっていることに気づいたのだという。万が一に備え、紙幣番号を控えておいたのが役に立ったと喜ぶ多恵子と下薗。さらに、捜査一課の働きにより古谷殺しの犯人も検挙され、事件には幕が下りる…はずだった…。
だが、ただ一人、終わりを感じられずにいた右京の予感が的中。翌朝、多恵子の他殺体が自宅で発見される。前夜、多恵子宅から出て来るところを目撃された男はなんと、大学生の池田だった…! |