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7年前、前田は今井と井勢谷常務(浅野和之)の3人で新しい配送センターの建設候補地へ下見に出かけた帰り、そのまま行方がわからなくなったという。失踪直前に行われた創業記念パーティーの写真を見ながら、右京らは事情を聞くが、今井によると会社も順調。創業者でもある前田はかなりワンマンだったらしく、失踪の原因が会社にあったとは思えないという。前田の失踪後、当時常務だった今井が社長に、当時経理課長の井勢谷が常務に大抜擢されたが、専務の本間(河西健司)は当時と変わらず今も専務だという。そして、秘書の野呂は前田の失踪後、リストラされたところを今井に拾われて入社したらしい。
現時点で社長が失踪したことで得をしたのは、社長に就任した今井、課長から常務になった井勢谷、そして採用された野呂、ということになる。それにしても失踪といい、誘拐といい、謎だらけだ…。
犯人から二度目の電話が入り、前田社長が声を聞かせた。これでイタズラでないことが判明。仕方なく5億円を用意することになるが、それだけの融資を受けるには株主の承認が必要になる。しかし、それでは犯人が指定した時間に間に合わない。すったもんだしているところに、タイミング良く犯人から電話が。今井が、銀行から融資を受けなければならないこと、そのために筆頭株主の許可を取らせてほしいこと、を犯人に告げると、意外にも犯人はあっさりOK。それにしてもなぜ犯人は3回目の電話をかけてきたのか。まるでこちらの様子がわかっているような…。そんな右京の言葉に今井らは騒然となる。
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