キャスト


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水谷 豊[杉下右京/警視庁特命係 係長・警部]
窓際部署である特命係に在籍しながら、人並み外れた洞察力/推理力と膨大な知識で数々の事件を解決していく。
1952年7月14日、北海道出身。

68年にテレビドラマ「バンパイヤ」(CX)で初主演。その後の「傷だらけの天使」(74、NTV)、「熱中時代」(78、NTV)は、子供から大人まで多大な影響を与えた。映画『青春の殺人者』(76)でキネマ旬報主演男優賞を受賞。81年に『幸福』、83年に『逃れの街』に出演。近年、映画では『相棒-劇場版-』シリーズ(08~)、『HOME 愛しの座敷わらし』(12)、テレビでは「相棒」シリーズ(00~、EX)、「だましゑ歌麿」(09~、EX)、「誰かが嘘をついている」(09、CX)、「居酒屋もへじ」(11~、TBS)などに出演。昨年公開した映画『少年H』は、モスクワ国際映画祭で特別作品賞を受賞して話題となった。

コメント
3本目にしてやっと『相棒』らしい世界に入ったという不思議な感じがしています。世相を色濃く反映した、単純には答えの出せないテーマが扱われますが、『相棒』としての答えは出さなければなりません。そして、その相棒的答えにいよいよ洗練された『相棒』を感じました。沖縄ロケは、海ありジャングルあり空あり、爆破もありと(笑)映画ならではのスケール感でしたね。神戸くんとのシーンも楽しかった。しばらく離れていましたけれど、特命係で培った信頼関係を感じました。カイトくんからのアイデアも増えてきて、若い彼の持つ勢いやエネルギーを存分に発揮してもらうことで、ドラマがより立体的になって、これからますます面白い『相棒』になっていくと期待しています。右京との付き合いも13年になりますが、これだけ長くやっていても飽きない、飽きられないというのは、チャーミングだったり、組織に不向きだったり……人間の持ついろいろな顔が、すべて右京の中にあるからだろうと思います。よく見ると普通の人と何ら変わらない。そこが右京の面白いところであり、先の読めない可能性をたくさん秘めた人物として、僕自身も興味が尽きません。

成宮寛貴[甲斐 享/警視庁特命係 巡査部長]
交番勤務、所轄の刑事を経て、右京によって特命係に抜擢される。強い正義感と理不尽なことへの反骨心を持つ。あだ名はカイト。

1982年9月14日、東京都出身。
『溺れる魚』(01)で映画デビュー。テレビドラマ「ごくせん」(02、NTV)で一躍人気を博し、その後はテレビドラマ、映画、舞台、CM、ファッション誌など多岐に渡って活躍。映画出演作には『ラヴァ―ズ・キス』『あずみ』(03)、『深呼吸の必要』『下弦の月~ラスト・クォーター』(04)、『NANA』『乱歩地獄~鏡地獄』(05)、『探偵事務所5』(05) 、『アキハバラ@DEEP』(06)、『アンフェア the movie』(07)、『ララピポ』『ドロップ』(09)、『ばかもの』(10)、『逆転裁判』(12)、『のぼうの城』(12)、『クロユリ団地』(13)等がある。7月より、舞台「太陽2068」が公演予定。

コメント
『season11』では『相棒』ワールドに溶け込むことで精一杯でしたが、カイトというキャラクターの可能性も感じていました。この先、豊さんの作るきれいなリズムに乗りつつも、それを崩すような合いの手を入れていけたら、新しい『相棒』になれるんじゃないか? そんな新たな課題に、映画という大舞台でトライさせてもらえたことに感謝しています。撮影前、豊さんから「映画ならではの『相棒』の世界に連れて行くよ!」と言われましたが、どこへ行っても杉下さんは杉下さんだし、二人の関係性もいつもと変わらない。そういう意味では、映画初挑戦のプレッシャーに圧倒されることもなく、すんなりと作品世界に入ることができ、映画ならではのスケール感やシチュエーションを味わうことができました。ワンカメ長回しという『相棒』独特の撮影スタイルにこだわる監督を中心に、スタッフやキャストがギュッと集中する現場はとんでもないムードです。本番になると、豊さんは状況に応じてテストとは違う新しいお芝居をすることもあるので、どんなリアクションを取ろうか? と毎回ギリギリまで悩み、ドキドキします。全然慣れないけど(苦笑)、その緊張感に怯えるのではなく、楽しもうって腹を括りました。

伊原剛志[神室 司/民兵リーダー 元陸上自衛隊普通科三等陸佐]
足の故障のため自衛隊を退官後、防衛大学校の先輩である若狭道彦のバックアップを得て、鳳凰島で民兵を組織。
1963年11月6日、大阪府出身。

84年に舞台「真夜中のパーティー」で俳優デビュー。96年NHK「ふたりっ子」で人気を博す。06年に『硫黄島からの手紙』でハリウッド進出し、以降海外作品にも多く出演。『NINJA』(09)やブラジル映画『汚れた心』(12)で第15回プンタデルエステ国際映画祭主演男優賞を受賞。09年アメリカを舞台にしたショートフィルム『A LITTLE STEP』ではプロデュース、主演を務める。その他映画出演作に『半落ち』(04)、『叫』(07)、『十三人の刺客』(10)『なくもんか』(09)、『BRAVE HEARTS海猿』(13)がある。今後、『超高速!参勤交代』(6月公開)、朝の連続テレビ小説「花子とアン」が放送予定。

コメント
実は水谷さんは、学生時代からずっと出演作を観てきた、大好きな役者さんなんです。撮影の合間に水谷さんの話してくれる昔話が面白くて! 鋭い観察眼やスタッフへの細やかな気配り、本当にすごい方だと思いました。僕が演じた神室は、足を悪くして自衛隊をリタイアした役どころですが、この佇まいの中で本来の強さをどう表現できるのか、考えていきました。撮影が沖縄ロケからスタートしたことは、役作りの上でも、民兵間のチームワークにおいてもとても良かったと思います。梅雨の沖縄の蒸し暑さの中で感じた島で孤立するストレスが、僕ら民兵たちの持つエネルギーにうまく変えていけたんじゃないかな。撮影後に民兵役のみんなと飯を食ったり飲むうちに、自然と彼らとの距離感ができて、神室の立ち位置も掴めた気がします。そういう時間を共有できるような、余裕のある現場は久しぶりで嬉しかったですね。久々に乗馬シーンもあったのですが、崖の近くでも安定して走れる、よく教育された馬でした。わざわざ甲府から何千万もかけて連れて来たと監督に聞かされて、役者としてはテンションが上がりましたね(笑)。そんなところにもこの作品のスケールの大きさを感じました。

釈由美子[高野志摩子/民兵 元陸上自衛隊武器科 三等陸曹]
自衛隊時代は武器科に所属。神室の主義主張に心酔し、その右腕として献身的に動く。

1978年6月12日、東京都出身。
週刊ヤングマガジンのMissキャンパスでグランプリを受賞し芸能界デビュー。女優、タレントとしてマルチに活躍中。『修羅雪姫』(01)で映画初主演。テレビドラマ「生きるための情熱としての殺人」(01、EX)でドラマ初主演。主な出演作に映画『ゴジラ×メカゴジラ』『スカイハイ 劇場版』(03)、『劇場版スシ王子!~ニューヨークに行く』(08)、『さらば愛しの大統領』(10)、『リトルマエストラ』『タイガーマスク』(13)、テレビドラマ「スカイハイ」(03、EX)、「7人の女弁護士」(06、EX)、「婚カツ!」(09、CX)「LOVE GAME」(09、NTV)、「隠密八百八町」(11、NHK)、「告発~国選弁護士」(11、EX)等がある。

コメント
民兵の中で紅一点の存在なので、屈強な男性陣に負けられない! という強い気持ちの中にも、女性らしいはかなさや切なさが垣間見えるように意識しました。 撮影前に和泉監督から「カッコいい志摩子でいて」と言われ、常に冷静沈着を心がけていましたが、撮影初日から冷たい川の中に潜ったり、いきなり初対面の右京さんたちをジープに乗せて、ひどい凸凹道を運転することになったりと、覚悟を超える無茶ぶりの連続に「この先、どうなるんだろう?」という一抹の不安も(苦笑)。役者に弱音を吐かせない監督なので、覚悟を決めるしかない。高さ約3mの橋の上から川に飛び降りるシーンでは、清水の舞台から飛び降りる覚悟でした。すごく怖かったけど、最後は意地でした(笑)。一発OKで本当に良かった。監督も「よくがんばったね」とフォローして下さいました。右京さんとの芝居には、アクションとは違った緊張感がありましたね。クライマックスシーンの撮影前日は、緊張のあまり食事も喉が通らず、一睡もできなくて。豊さんのオーラを目の当たりにして、心が折れそうになりました。ずっとテレビやスクリーン越しで拝見してきましたが、ナマ右京様はやっぱりすごい迫力でした!

宅麻 伸[若狭道彦/若狭産業社長]
防衛大学を卒業した後、任官を拒否して起業。飲食店を全国に展開する若狭産業の社長にして、鳳凰島の地権者。

1956年4月18日、岡山県出身。
79年にテレビドラマ「新・七人の刑事」(79、TBS)で俳優デビュー。大河ドラマ「おんな太閤記」(81、NHK)で 注目を集め、82年『誘拐報道』で映画初出演。テレビドラマ「サザエさん」(92、CX)のマスオさん役、「法医学教室の事件ファイル」シリーズ(92~、EX)、「課長・島耕作」(93~、CX)の島耕作役等で人気を博す。主な映画出演作に、『226』(89)、『いつか どこかで』(92)、『現代任侠伝』(97)、『極道の妻たち 地獄の道づれ』(01)、『ゴジラ×メカゴジラ』『ミスタールーキー』(02)、『戦国自衛隊1549』(05)、『僕らのワンダフルデイズ』(09)、『ロストクライム-閃光-』(10)などがある。

コメント
随分前から"出演したい"と言い回っていたほどの『相棒』ファンです(笑)。ストーリーも芝居も丁寧で、自分もあの中で演じてみたかった。ただ、隙のなさとか作品の魅力をよく知るだけに『相棒』ワールドに入っていく緊張感はありました。現場では和泉監督が細かいことまで言わなくても、カメラの会田さんや照明の大久保さんたちスタッフには、監督の気持ちがわかってる。監督の心がスッと通った現場なので、とにかく撮影が速い。その分、油断できない怖さもありましたね。でも現場の雰囲気はとってもいいし、何より水谷さんの芝居が見られるだけで現場に行く甲斐がある(笑)。今回、アクションがなくて残念でしたが、 本作の掲げる大きなテーマに対する若狭個人の思いはきちんと持っていなければいけないし、とはいえそれを表に出し過ぎてもいけない。その辺の匙加減、バランスを考えながら演じました。そうそう、沖縄ロケで体を鍛えている民兵役の俳優さんたちと一緒にいたら、なんだか自分も参加したい気分が高まって、ダイエットを始めましてね! せっかく沖縄に行ったのに、何も食べなかった(笑)。そんな現場の楽しさが、スクリーンにも出ていればいいなって思います。

風間トオル[綿貫孝雄/防衛省防衛政策局次長補]
防衛省背広組。警察庁や議員とパイプを持ち、連絡役となる。過去、甲斐峯秋とサルウィンの大使館で知己を得る。

1962年8月19日、神奈川県出身。
ファッション誌のモデルを経て、89年「ハートに火をつけて!」(CX)で俳優デビュー。以降トレンディドラマには欠かせない存在として数々のドラマに出演。映画初主演作『わが愛の譜 滝廉太郎物語』(93)で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。近年では「ゲゲゲの女房」(10)、「科捜研の女」シリーズ(11~、EX)等に出演。

六平直政[桂浜泰三/八丈島警察署刑事]
鳳凰島を管轄する八丈島警察署のベテラン刑事。事故として処理しかけていた件に右京や亨が乗り出してきて戸惑う。

1954年4月10日、東京都出身。
唐十郎主宰の劇団「状況劇場」に参加。87年には新宿梁山泊を旗揚げ。同年『ジャズ大名』で映画初出演。以降、独特の風貌を生かして映画、ドラマと幅広く活躍中。映画では、伊丹十三、北野武、深作欣二監督作品や『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94)、『旭山動物園物語―ペンギンが空をとぶ』『花の生涯〜梅蘭芳〜』(09)、『一枚のハガキ』(11)等に出演。

渡辺 大 [多賀周治/自衛隊特殊作戦群]
陸上自衛隊の特殊部隊を指揮。神室には一定の理解を示しつつも、島の"秘密"を極秘に処理すべく、任務を遂行する。

1984年8月1日、東京都出身。
01年にドラマ「壬生義士伝~新撰組で一番強かった男~」(TX)で俳優デビュー。その後NHK大河ドラマ「武蔵」(03)、「功名が辻」(06)に出演し注目を集める。その他映画出演作に『男たちの大和/YAMATO』(05)、主演作『ラストゲーム 最後の早慶戦』(08)、『彼岸島』『ロストクライム‐閃光‐』『臨場 劇場版』(12)等がある。今後『偉大なる、しゅららぼん』(3月)、『るろうに剣心 京都大火編』(夏)が公開予定。

吉田鋼太郎 [栗山朔太郎/参議院議員 防衛大臣政務官]
防衛省の幹部に神室を引き合わせるなど、政治的立場から神室のグループを支援。捜査を妨害するため、警察庁に圧力をかけるが…

1959年1月14日、東京都出身。
シェイクスピア・シアター、東京壱組を経て97年に演出家・栗田芳宏と共に劇団AUNを結成、演出も手掛ける。蜷川幸雄演出の「リア王」「オセロー」など数多くの舞台で活躍し、99年読売演劇大賞優秀男優賞、01年紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞。13年は「カラマーゾフの兄弟」(CX)「七つの会議」(NHK)、「半沢直樹」(TBS)などの話題作にも出演。

鈴木杏樹[月本幸子/小料理屋「花の里」女将]
波乱万丈の過去を持つ。服役中に調理師免許などの資格を取得。右京の薦めで「花の里」の二代目女将となる。

1969年9月23日、大阪府出身。
91年にロンドン留学から帰国後、テレビドラマ『あすなろ白書』(93、CX)等数々の話題作で人気を博す。近年では映画『ワラライフ!!』(11)、テレビドラマ「Oh, My Dad!!」(13、CX)や、「ミュージック・フェア」(08~、CX)では司会、「ZIP!」(11~、NTV)でメインパーソナリティ、「鈴木杏樹のいってらっしゃい」でパーソナリティ、「トラベリックスⅢ~世界体感旅行~」(13、BS日テレ)ではナレーションを務める等、多岐に渡って活躍中。

真飛 聖 [草笛悦子/日本国際航空キャビンアテンダント]
亨の年上の恋人。さばさばとした姉御肌で、亨の仕事や一本気な性格にも理解を持つ。趣味は社交ダンス。

1976年10月13日、神奈川県出身。
95年に「国境のない地図」で宝塚歌劇団初舞台。07年より花組トップスターに就任。宝塚史上初めて、日本のドラマを舞台化した「相棒」(10)では杉下右京役を好演。11年宝塚歌劇団卒業後、「37歳で医者になった僕」(12、CX)でテレビドラマデビュー。同年「恋愛検定」(NHKBSプレミアム)でも好評を得る。NHKEテレ「テレビでフランス語」(13~)ではナビゲーターを務め、舞台「マイ・フェア・レディ」では主演(イライザ役)を演じた。今後も多数の出演作品が控えている。

川原和久[伊丹憲一/警視庁刑事部捜査一課 刑事・巡査部長]
仕事熱心で強い正義感を持つ。特命係を疎ましく思う反面、捜査のためなら協力も厭わない。女性と子供が苦手。

1961年12月26日、福岡県出身。
劇団ショーマの看板俳優として多くの舞台で活躍。また声優としてCM、アニメ、ゲームなど声の出演も多数。出演作にゲキ×シネ『髑髏城の七人~アオドクロ』(05年)『泣きたいときのクスリ』(09)、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(11)、主役を演じた『相棒シリーズ X DAY』(13)、テレビドラマ「半沢直樹」(13、TBS)、「黒い福音」(14、EX)がある。

大谷亮介[三浦信輔/警視庁刑事部捜査一課 刑事・巡査部長]
所轄出身の叩き上げの刑事。穏健な性格の持ち主。本事件の後(season12)、係長に昇進するも、捜査中に重傷を負い退職。

1954年3月18日、兵庫県出身。
86年に役者集団東京壱組を結成。97年の解散まで脚本、演出、俳優として全作品に関わる。03年に劇団壱組印を旗揚げ。映像分野では「少年たち」(03、NHK)、『それでもボクはやってない』(07)、『おくりびと』(08)、「幸せハッピー」(12、HTB)、『鍵泥棒のメソッド』(12)、「町医者ジャンボ!!」(13、NTV)、「オリンピックの身代金」(13、EX)等に出演。

山中崇史[芹沢慶二/警視庁刑事部捜査一課 刑事・巡査]
伊丹、三浦の良き後輩として捜査に奔走。時々特命係に捜査情報を漏らすことも。亨には先輩風を吹かせている。

1971年2月5日生まれ、茨城県出身。
95年に劇団扉座に入団。劇団の中心的俳優として活躍。テレビドラマ出演作には「仮面ライダー電王」(07、EX)、「フルスイング」(08、NHK)、「死ぬんじゃない!~宮本警部が遺したもの~」(08、CX)、「風のガーデン」(08、CX)、「だましゑ歌麿」(09、EX)、「誰かが嘘をついている」(09、CX)、映画『HOME愛しの座敷わらし』(12)、『少年H』(13)等がある。

山西 惇[角田六郎/警視庁組織犯罪対策部 組織犯罪対策五課 課長・警視]
特命係が間借する組織犯罪対策部の課長。普段は「暇か?」と脱力気味だが、いざという時は辣腕ぶりを発揮。

1962年12月12日生まれ、京都府出身。
京都大学工学部石油化学科卒業という異色の経歴を持つ。劇団そとばこまち出身。多数の舞台出演の他、最近では「Qさま!!」「ネプリーグ」などのクイズバラエティ番組でも活躍中。主な出演作に、テレビドラマ「Dr.コトー診療所」シリーズ(03~、CX)、NHK朝の連続テレビ小説「わかば」(04)、映画『グミ・チョコレート・パイン』(07)、『小川の辺』(11)、『サラリーマンNEO劇場版(笑)』(12)他多数。

六角精児[米沢 守/警視庁刑事部鑑識課・巡査部長]
優秀な鑑識課員にして、警視庁内随一の右京のシンパ。周囲の目を気にしつつも、特命係からの頼みを断れない。

1962年6月24日生まれ、兵庫県出身。
劇団扉座の旗揚げメンバー。個性的なキャラクターと幅広い趣味を生かし、舞台、TV、映画、音楽、執筆と幅広い分野で活躍中。近年の出演作に、「TAKE FIVE」(13、TBS)「真夜中のパン屋さん」(13、NHK)、映画主演作『鑑識・米沢守の事件簿』(09)、『十三人の刺客』(10)、『月光ノ仮面』(11)、『遠くでずっとそばにいる』『謎解きはディナーのあとで』『謝罪の王様』(13)等がある。今後『超高速!参勤交代』(6月)の公開を控える。

神保悟志[大河内春樹/警視庁警務部人事第一課 首席監察官・警視]
神経質で几帳面。役職上、職務には極めて厳格だが、警察組織上層部では数少ない特命係の理解者でもある。

1962年12月3日生まれ、静岡県出身。
92年「父の鎮魂歌 海軍主計大尉 小泉信吉」(TBS)で主演デビュー。テレビドラマを中心に活躍し、代表作に「温泉へ行こう!」シリーズ(99~TBS)、「牡丹と薔薇」(04、CX)、「Around40 ~注文の多いオンナたち~」(08年TBS)、「ブラッディ・マンデイ」(08、TBS)、「同窓会」(10、EX)、「おトメさん」(13、EX)、舞台「9days Queen~九日間の女王~」等。またバラエティー番組でも活躍中。

小野 了[中園照生/警視庁刑事部参事官]
内村直属の部下。常に内村の顔色をうかがっている忠実な組織人だが、心の底では特命係を評価している気配も。

1959年10月2日生まれ、京都府出身。
82年テレビドラマ「わが青春の甲子園・王貞治物語」(TBS)で俳優デビュー。主な出演作に映画『みんな~やってるか!』(95)、『同窓会』(08)、テレビドラマ「はぐれ刑事純情派」(99、EX)、「歌姫」(07、TBS)、「医龍2-Team Medical Dragon2-」(07、CX)、「七瀬ふたたび」(08、NHK)、「眠れる森の熟女」(12、NHK)、「ガラスの家」(13、NHK)他多数。

片桐竜次[内村完爾/警視庁刑事部長]
"手柄は自分のもの、失敗の責任は部下や所轄"がモットー。特命係のスタンドプレイに日々業を煮やしている。

1947年8月14日生まれ、山口県出身。
71年『女番長ブルース』で映画デビュー以降、『狂った野獣』(76)などアクション映画を中心に活躍。近年では「おみやさん」(02~12、EX)、「浅見光彦シリーズ48」(13、CX)、「特捜最前線2013」(13、EX)等多数のテレビドラマに出演。映画では『不良少年の夢』(05)、『釣りキチ三平』(09)、『仁義-劇場版-』(09)、『探偵はBARにいる1、2』(11、13)がある。

及川光博[神戸 尊/警察庁長官官房付]
元特命係。当初は「潜入捜査」のために特命係に配属。警察庁に戻った現在も、右京の助言を求め、連絡をとることも。

1969年10月24日、東京都出身。
96年歌手としてメジャーデビュー。その個性と音楽性が話題を呼び、「ミッチー」の愛称で広く親しまれている。98年テレビドラマ「WITH LOVE」(CX)で俳優デビュー。以後、俳優としても出演を重ね、映画では『CASSHERN』(04年)、『春の雪』『日本沈没』『明日の記憶』『大奥』(06年)、主演作『クローンは故郷をめざす』(09)等に出演。また13年は「信長のシェフ」(EX)大河ドラマ「八重の桜」(NHK)「半沢直樹」(TBS)といった話題作に出演。今年3月より全国ワンマンショーツアー「愛と青春の旅だし。」を公演予定するなど俳優、歌手として精力的に活躍中。

コメント
慣れ親しんだ特命係のセットを訪れて、部活のOBが久々に部室にやって来たような照れ臭さと懐かしさを感じましたね。右京さんとの芝居は、もっと緊張するかと思っていましたが、二人の呼吸というのか、不思議と体にしみ込んでいるものなんだなって(笑)。久しぶりに水谷さんにお会いして、笑顔でハグして冗談なんか言い合えて、嬉しかったですね。いい雰囲気でお芝居に入っていけました。水谷さんとは常に「台本以上」という合言葉でやってきたので、今回も、思いついたアイデアはまずテストで試してみる姿勢で臨みました。会話に挟んだ尊の決め台詞「お言葉ですが」は、過去3年間にわたる右京さんと尊との空気感や距離感を端的に表すひと言だと思ったし、何より僕自身が言いたくて仕方がなかった(笑)。カイトくんとの共演も楽しみにしていました。台本上にはカイトと絡んだ時の尊の反応が細かく描かれていなかったので、やり取りの中で自然と感じたものを大事にしました。実際にカイトと出会って、およそ警察官らしからぬ喋り方に「これはしめた!」と(笑)。「きみ、口悪いね」ってアドリブは、ふと思ったことがつい口に出ちゃった感じ。慇懃無礼な尊らしい反応でしたね。

石坂浩二[甲斐峯秋/警察庁次長]
キャリア官僚。現在は警察庁次長として全国の警察組織を指揮。冷徹な現実主義者だが、息子の亨とは感情的に対立。

1941年6月20日、東京都出身。
大学在学中から俳優活動を開始。62年、テレビドラマ「七人の刑事」(TBS)で本格デビュー。「劇団四季」演出部を経て、以後、NHK大河ドラマの主演をはじめ、ドラマ、映画、舞台に出演するほかナレーション、司会、絵画、執筆など様々な分野でその才能を発揮。主な出演作に、映画『犬神家の一族』(76&06)、『細雪』(83)、『おはん』(84)、『日本沈没』(06)、『私は貝になりたい』(08)、『沈まぬ太陽』(09)、『図書館戦争』(13)、テレビドラマ「ありがとう」(70~75、TBS)、「白い巨塔」(03、CX)、「渡る世間は鬼ばかり」(90~、TBS、声の出演)他多数。

コメント
ストーリーが図抜けてしっかりした、面白い刑事ミステリーだと、参加する前からよくドラマを見ていました。例えば岸部一徳さんが演じた小野田公顕警察庁官房室長なんて、出番は多くないのに強く印象に残っている。脚本家や演出家たちが、作品に出てくるすべての登場人物を愛しているところが『相棒』の良さじゃないかと思います。享の父であり神戸くんの上司という役どころは、後から参加する身としては素晴らしい醍醐味です(笑)。今回の台本には、映画ならではのスケールを感じました。いろいろな人の思惑が織物のように入り交じり、よく練られている。レギュラー陣も、ドラマで受ける印象とは違った、また新たな一面を出しているので、どうぞご期待ください。長く続いているだけあって、スタッフの方が非常にてきぱきと動く、テンポのある撮影現場です。現場のテンポに乗って、役者としてもひとりでにテンポが出ているような感じもあります。右京さんと一緒のシーンはワクワクしますね。「あ、本物だ!」って(笑)。リアルに謎を解いていく右京さんは、シャーロック・ホームズから綿々と続く正統派の探偵の系譜。かつて私が演じた金田一耕助とはそこが大きな違いでしょうか (笑)。

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