STORYストーリー

2016年6月15日(水) よる9:00~9:54

最終話

 ある日、倫太郎(渡瀬恒彦)は神田川警視総監(里見浩太朗)から古本を手渡された。富豪夫人の殺人事件の冤罪を扱った小説で、裏表紙に「日本の警察へ この国から冤罪は無くならない」と手書きの献辞が。倫太郎は1週間前に発生した大富豪夫人・千寿子(田岡美也子)殺害事件を思い出す。遺産相続人である甥の寺田(福崎峻介)が逮捕され、捜査は終わったはずだが…。倫太郎は暗に再捜査を依頼されたことを悟る。

 一方、ボルダリングのオープンスペースで、ゴシップ雑誌のライター田野倉の転落遺体が発見された。真澄(原沙知絵)の検視の結果、何者かに別の場所で殺害されたことが判明する。被害者の部屋を調べた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、彼が千寿子殺害事件を調べていたことを知った。その途端、青柳が部屋を飛び出した!
 田野倉殺害と千寿子の事件につながりがあるのか?

 倫太郎に古本のことを聞いた村瀬(津田寛治)は、警視総監からの依頼だと俄然はりきっていた。直樹(井ノ原快彦)や志保(羽田美智子)たちの呆れ顔をよそに、千寿子殺害事件を検証しだす。
 逮捕された寺田は元暴力団員で、かつて青柳が逮捕をしていた人物だった。青柳と矢沢は寺田と接見。寺田は無罪を訴えるが…。

 古本は読まれた形跡がない新品だった。つまり、献辞を書いたのは古書店の店主、と踏んだ倫太郎は、その店を訪れる。店主の沢木(北村総一朗)は客として訪れていた寺田と顔なじみで、読書好きに悪い人間はいないと言いきる。

 千寿子の財産を管理する弁護士の柴田によると、千寿子は寺田を毛嫌いしていたといい、遺産は旧知の代議士・羽根村に譲ると遺言を残していた。

 沢木が言うように寺田は冤罪なのか? 無実を証明するカギは田野倉殺害事件の中にあるのか? 二つの点が結びついた時、明らかになる意外な真相とは!?

ゲスト 沢木泰久 … 北村総一朗
寺田正志 … 福崎峻介
安養寺千寿子 … 田岡美也子

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