選んだのは…井ノ原快彦さん（浅輪直樹役） 「僕が渡瀬さんと初めてお芝居したシーンです。渡瀬さんから俺はこう言うけど、イノッチなんて答える？と言われて、自分はこう答えます、と打合せをしたんです。確か、渡瀬さんのセリフは長かったんですが、いざ本番になると『どんな事情？』しか言ってくれなかった（笑）。僕としては必死で返したんですが、あれから鍛えられましたね」

選んだのは…田口浩正さん（矢沢英明役） 「なんとなく面白いかなーと思って選んだんですが…。僕の後ろにいたイノッチも号泣していましたが、あの泣き顔はオンエアで初めて見たんです。収録中に見ていたら、おかしくて仕方なかったでしょうね。僕のセリフで設定にない妹がいたことになっているんですが、あれにはみんなが驚いていました（笑）」

選んだのは…吹越満さん（青柳靖役） 「僕らは、いろいろなルールに縛られてドラマを撮っているんです。その中で僕らは戦っているんですよ。あのシーンも監督を取り込んで、やってもいいですよね、プロデューサーが見ていない間にやっちゃえって（笑）。ただ、美術部の方から、新しい机が用意できないのでなるべく壊さないでください、と注意されました（笑）」

選んだのは…羽田美智子さん（小宮山志保役） 「自分はあまりキスシーンの経験がなかったのでドキドキしていたんですが、津田さんは『俺に任せて』とくれたんです。そこで任せたら、監督から本番では本気でやってくれ、と言われたもので、津田さんがイノシシみたいに突っ込んできて（笑）。ガチと音がして痛い！と思ったら、口から吸血鬼のように流血しちゃいました」

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選んだのは…津田寛治さん（村瀬健吾役） 「これは忘れられないシーンですね。普通ならドラマから降ろされていますね。本当にすみませんでした」

選んだのは…渡瀬恒彦さん（加納倫太郎役） 「娘が誘拐されたら、父親は犯人のどんな要求にも応えるものだな、と思いました。渋谷の交差点を逆立ちで歩け、と言われても、本当にやってしまえるぐらい。そんな気持ちになれました。あのときの犯人はこちらから姿が見えない。だから余計にイライラしましたね。爆発する小屋から外へ飛び出すアクションシーン、僕は普通でした。彼女（中越）は下手でしたが（笑）」

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選んだのは…中越典子さん（石川倫子役） 「倫子と父・倫太郎の間には溝があったんですが、それが少しだけ埋まる回だったんです。爆発する小屋から飛び出すアクションシーンも初めてで。一生懸命飛んだつもりでしたが、私はダメでした（笑）。渡瀬さんはみごとに飛んでいました。父と娘の距離が少し縮まったことで私は好きな回です」

選んだのは…原沙知絵さん（早瀬川真澄役） 「この回は暴走する村瀬と分かれて志保が一人で捜査をしていたんですが、ナイフで刺されてICUに入ってしまうんです。そして、最後にICUを出ました、という電話があって、倫太郎がホッとして膝をつき満面の笑みを浮かべる、という感動的なシーンです。倫太郎は普段は感情を表に出すことがあまりないんですが、あのように感動的なシーンを演じる渡瀬さんに感動しました」