捨て切れない人間の心と、オルフェノクとしての定め・・・。最後に澤田は、みずからの存在に答えを出し、人間として真理の腕の中で静かに眠りにつきました。彼の選択が巧や真理に何をもたらすのか。今後の展開が気になるところですが、今週のトピックスでは、難しい役どころの澤田を演じ終えた綾野剛さんに、555出演の日々を振り返るとともに、今後についてもお話を伺いました。澤田が真理に贈った、折り紙指南のおまけ付きです!
―― 今日までを振り返って・・・
綾野
夢のような日々――本当にこの言葉がピッタリです。演技経験が無かった僕にとって、現場は常に勉強の場でした。振り返れば、撮影初日にして「この道を志して良かった」と思えたんですから、僕の役者人生にとって最高のスタート地点に恵まれたと言えるんじゃないでしょうか。カメラの前に立つ限り、新人もベテランも関係なくプロとして見られるんだと、厳しさと愛情を持って意識させてくれた監督やスタッフ、そして共演者のみなさんに感謝しています。
―― 澤田について・・・
綾野
澤田にも「ありがとう」の言葉を贈りたい。演技が未熟な僕にとって、澤田のことをどこまで考えてあげられるかが、撮影に入る前の心の支えのようなところがありました。日々、彼(澤田)を感じることで、今度は彼が自分(綾野)を意識させてくれるんです。その成果と言えるかどうか、ラストシーンで澤田の世界観を感じることができました。最初の頃は、撮影に入る前には台詞を覚えなくちゃと意識していたんですが、最期のシーンでは、台詞を覚えるという感覚はまったくなく、自分でも驚くほどすんなりと真理への言葉が出て来たんです。まるで自分と澤田が一体化しちゃったような。この数カ月間、僕の中にずっといて成長を助けてくれた相手ですからね。本当に「ありがとう」です。
―― 最後の撮影エピソード
綾野
演技について、役者について、本当に多くを学ばせてもらった日々でしたが、スタッフや出演者のみなさんと話をさせていただく中で、役者というのは演技に80%、残り20%の意識はカメラや照明の位置に気を配れる冷静さを持っていなくてはダメだと教わりました。すごく納得できる言葉なんですが、どうしても最後だけは・・・と、生意気を許してもらって、100%澤田に入り込む演技をさせてもらいました。「ちゃんとフォローしてやるよ」とカメラさん。「空振3振でもいいから、100%直球勝負で行け!」 と監督。そして、撮影前には優里亜ちゃんが「今日は、真理と澤田にとって最高の作品にしようね」と声を掛けてくれました。前述の僕と澤田が一つになる演技ができたのも、素晴らしい環境を作ってくれたみなさんのお陰なんです。
そんなみなさんに僕ができること。それは、今後も作品づくりを続けていくみなさんに、なるべく「終った〜」という痕跡を残さないことかなと、必要最小限の想い出だけもらって帰って来ました。
―― 今後の綾野剛
 
綾野
最後に100%の演技をさせてもらったと言いましたが、映像をチェックした時、それでも今の自分の演技力は、いい意味でここまでなんだなと実感させられました。でも、それが嬉しかった。これから役者を続ける上で、まだまだ課題があるんですから、意欲が湧いてきます。今後、具体的には一度“母と息子”という関係を演じてみたいな。自分が最も尊敬する人は母親ですから、どんな演技ができるのか自分でも興味があります。それから最近、初めて歌舞伎を観に行き、とても感動しました。僕は根が頑固なので、人の真似は嫌いだし、何かをうらやましいとはあまり思わない方なんですけど、事務所の先輩にあたる須賀貴匡さんが出演する、歌舞伎を下敷きにした映画『娘道成寺〜蛇炎の恋〜』(来春公開予定)を観た時は、本当にうらやましかったです(笑)。歌舞伎ってちょっと敷き居が高いと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、ぜひ一度、観てもらいたいですね。
―― 澤田ファンへ・・・
 
綾野
澤田がいなくなっても、仮面ライダー555の応援をよろしくお願いします。それから、次、どこでみなさんと会えるか分かりませんが、その時は、帽子を被っていなくても僕だと分かってもらえるよう(笑)、ご恩返しの気持ちで頑張っていきますので、綾野剛、応援よろしくお願いします。
―― 折り紙の心得
 
綾野
澤田にとって折り紙はとっても大事なアイテム。気持ちを込めてハッピーな折り紙を作ってね!(談:綾野剛)
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