ANN報道特別番組
東日本大震災から12年
~未来へ つなげる~

2023年3月11日(土)
午後2:30~3:30放送

 あの日から12年―。街の復興は進んだが、震災の記憶を消してはいけない。今こそ、必要なのは“つなげる”事では…。被災地の今と“つなげて”あの日を思い出す。被災者に寄り添い、心を“つなげる“そして、 東日本大震災、関東大震災の2つの悲惨な経験を防災に“つなげる”未曾有の災害から学び、未来へ つなげる番組に…。
出演者
小木逸平 森川夕貴
(テレビ朝日アナウンサー)
番組概要

「被災地・被災者の“今”」

岩手朝日テレビ企画 「次の津波への備え」
 岩手県は、去年9月、日本海溝・千島海溝沿いを震源とする最大クラスの地震が発生した際、東日本大震災の死者・行方不明者あわせた6254人を超える7100人が死亡するとの被害想定を公表した。中でも、最も大きい被害が想定されているのが久慈市。およそ1億5000万円かけて海沿いに作られた高さ9mの津波避難タワーは、想定される津波の高さが最大で16mになることから、避難場所から外された。次の津波への備えは…。

東日本放送企画 「被災者の“心の復興“」
 宮城県女川町は、12年で町のインフラ整備が進み、ほぼ復旧した。一方で、大切な家族を捜し続けている被災者も・・・。高松康雄さんの妻・祐子さんは、当時津波にのまれ、今も行方不明のまま。妻を自分の手で捜そうと、高松さんは自ら潜水士の資格をとった。高松さんの捜索活動に密着し、今の海中の様子と共にお伝えする。被災者の心の復興に必要なことは...。

福島放送企画 「原発処理水の海洋放出」
 12年で、徐々にだが確実に復興してきた福島の漁業。震災前に比べ、水揚げ量は遠く及ばないが、ヒラメなど価格が戻ってきている魚種もあるという。そんな中、福島第一原発から出る処理水の海洋放出が早ければ、春にも予定されている。福島の漁業にどのような影響を及ぼすのか?福島・相馬市の若手漁師を取材。海洋放出をどう見ているのか?さらに、原発内での処理水をめぐる現状も取材する。

「佐々木朗希投手の12年」

 去年、完全試合を達成し、侍ジャパンでも活躍が期待される佐々木朗希投手。2011年3月、9歳の時に、地元の岩手・陸前高田市で被災し、父と祖父母を亡くした。その後の12年をどんな思いで野球に打ち込んできたのか?佐々木朗希投手の元チームメイトたちが語った。

「火災旋風の脅威」

 津波の被害を受けた宮城県気仙沼市では、当時、市街地で火災が発生。4日後には「火災旋風」のような、竜巻状の火柱が目撃された。今年は関東大震災から100年の節目の年でもあるが、その時大きな被害をもたらしたのも「火災旋風」だ。今後、起こりうる首都直下地震でも、同時に起こる多発火災により発生が懸念されている。専門家の協力のもと実験施設で「火災旋風」を再現。その脅威とともに、身を守る術をお伝えする。